『ゼノブレイド2』のオリジナリティはどこから来たのか

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今月の初頭、任天堂のRPG『ゼノブレイド2』が発売されました。このゲームはWiiで発売された『ゼノブレイド』の続編に当たります。『ゼノブレイド』は広大なフィールドを探索する冒険感、膨大なやりこみ要素、王道的なストーリーで、日本中のRPGファンから絶大な支持を得た作品です。

これに先立ち、ゲームメディアの「4gamer.net」にて、本ゲームの総監督を務めた高橋哲哉氏のインタビューが掲載されています。今回はその中から、高橋総監督のクリエイター性に関する部分をピックアップしてみます。

巨神獣(アルス)が舞台になった理由

『ゼノブレイド2』の世界では、「雲海」という雲のような海の上に、「巨神獣(アルス)」と呼ばれる巨大なモンスターが浮かんでいます。人々は、この巨神獣の上に街を作り、国や商会といったコミュニティを組織して暮らしています。

このような独特の世界になったのは、「どうせ冒険するのであれば、日常にない風景の場所のほうが面白い」という高橋総監督の思いが根底にあるようです。ちなみに前作『ゼノブレイド』の場合は、「巨神」と「機神」という巨大な神様の身体の上が舞台でした。

ただし、巨神と機神がインスピレーションから生まれたのと異なり、今回は根幹となるお話がベースにあり、そこから論理的思考によって巨神獣という存在ができました。

ブレイドとドライバーの関係はウルトラマンが元ネタ

『ゼノブレイド2』の戦闘では、「ブレイド」と呼ばれる生命体が、パートナーの人間に力を与えることで戦います。このブレイドと同調した人間は「ドライバー」と呼称されます。

インタビューによれば、ブレイドとドライバーの関係は『ウルトラマン』のウルトラマンとハヤタ隊員が元ネタだそう。「力を持っている者から、力を与えられた人間が戦うという図式」です。

「ボーイ・ミーツ・ガール&ジュブナイル」の理由

高橋総監督は、本作のテーマに「ボーイ・ミーツ・ガール&ジュブナイル」を挙げています。これは『銀河鉄道999』が根底にあると言います。「最近は殺伐とした世界の中のキャラクターが多かったので、本作ではちょっと童心に返って、昔自分が好きだったものを元にして作ってみようと思ったんです」とのこと。

リアルタイム性へのこだわり

前作もそうでしたが、『ゼノブレイド2』ではフィールド上にモンスターが動き回っており、接触するとリアルタイムで戦闘が始まります。この点に関して、高橋総監督は「ゲーム中のどこかに読み込みが入ってしまうと、どうしても興ざめしてしまうから、それを回避したい」と述べています。また、いずれはフィールドへの切り替えやイベントシーン時の読み込みも解消したい様子で、リアルタイム性へのこだわりがうかがえます。

プレイヤー同士で情報交換を

インタビューの最後に、高橋総監督は「SNSなどで情報交換しつつ、楽しさを共有していただければ……」と述べています。『ゼノブレイド2』は完全にひとり用のゲームですが、個人で完結せず、みんなで情報を交換することを期待している模様です。

実際、本作品にはシステム的に不親切な部分も多く、その辺もプレイヤー同士の交流をうながす狙いのひとつなのかもしれません。

参考元

www.4gamer.net