自分が力を発揮できる場所を見つける

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「地の利を得る」という言葉があります。地の利とは、その場所が自分にとって有利に働くことです。

この言葉は、主として戦闘の場面で使われます。防衛戦では、最大限に地の利を得ることで敵との戦力差をひっくり返すことも可能です。たとえば、ベトナムなんかは、昔から地の利を活かした戦法で劣勢を覆してきたと言われています。

しかし、ベトナム側の劣勢は明らかだったにもかかわらず、一二五七年、一二八四年、一二八八年と三度もの元寇を退けたのである。なかでも語り継がれているのが、一二八八年の白藤江(バックダン河)の戦いだ。

この戦いはベトナム側が地の利を最大限生かしてもぎとった勝利ともいわれる。潮の満ち引きが河の水位に影響を与えていると知っていたベトナム軍は、あらかじめ川底に杭を何本も打ち込んでおき、元の水軍を迎え入れた。逃げ出していったベトナム軍に対し、元軍は勝利を確信したが、間もなく水位が低下するや、船底が杭に引っ掛かり、身動きが取れなくなってしまうのである。水上で立ち往生し、慌てふためく元軍は、もはやベトナム軍の攻撃の的でしかなかったという。

こうした地の利を生かした防衛戦の巧みさは、国中に様々なトラップ(罠)を張り巡らせ、米兵を恐怖に陥れたとされるベトナム戦争とも共通している。

bunshun.jp

この「地の利を得る」という考え方は、個人にも適用することができます。つまり、今の自分がうまくいかないというときは、環境を変えてみることで事態が好転するかもしれない、ということです。

仕事の場合は、違う部署への移動をお願いしてみたり、思い切って会社を変えてしまう(転職)という方法が考えられます。そこまで行かなくとも、身の回りの環境をちょっといじってみるだけで、パフォーマンスは上がるでしょう。フリーランスの人がよく行う、カフェでノートPCを開いて作業するやり方も、当人にとっては「地の利を得る」方法なのです。また、個人で作業をする人の中には、音楽や映画を再生しながらのほうが成果が出る、という人もいます。

ここで最も大事なのは、自分はどのような環境で力を発揮するのかを把握しておくことです。把握さえできれば、あとは環境を変えるだけなのですから。そうした環境を見つけるため、普段からいろいろ試してみるといいでしょう。