その他、ストレスに関すること〜『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』読書メモ④

前回の続き。

今回で同書に関する読書メモは終わり。最後は、後半部分で気になった箇所をメモしていく。

マインドフルネスについて

マインドフルネスとは、リラックスしたり、その日のストレスを忘れたりすることではない。

  • マインドフルネスとは、自分の中に沸き起こってくる考えや、感情や、感覚に注意を払い、受け入れること。
  • 悲しいときに、無理に楽しいことを考えたりしないように。

ストレス生成の悪循環

実は、ストレスの悪影響だと思っていることの多くは、ストレスを避けようとするせいで起こること。

  • 充実感、人生に対する満足感、幸福感が著しく低下する。
  • 心の支えを失っていく一方で、ストレスの元はかえって増えていく。

最大の問題点は、そのうちに自分自身や人生に対する見方が変わっていくこと。

  • 生活の中でストレスを感じることが、なにもかも問題だと思うようになる。
  • ストレスはできるだけ少ないほうがいいと考えていると、ストレスをたくさん感じるのは自分が駄目だからに違いない、と思うようになる。
  • 結果、うつ病のリスクが高まる。

プレッシャー下では「リラックス」より「ストレス」が役に立つ

プレッシャーの実験。スピーチを2つのグループで行ってもらい、1つは「私は落ち着いている」と思うように、もう1つには「私はわくわくしている」と思うように指示。

  • 結果、どちらも不安は消えなかったが、後者のグループは自信も湧いてきた。
  • 実際のスピーチでは、後者のグループのほうがうまくいった。
  • もし不安になっているのに気づいたら、「ストレスのおかげでうまくいきそうだ」と思えばいい。

その他の感想

本書の話は、進んで苛酷な体験をしろというわけではなく、苛酷な体験をしたときに、どう考えるのがいいかという話だろう。

  • 進んで苛酷な体験をする必要はないが、進んでチャレンジをするのはいいかもしれない。
  • つまり、成功体験の積み重ねがレジリエンスを強化する。

良い面を無理やり見出すというのは好きではない。

  • 自分の経験からいって、無理に良い面をひねり出そうとすると、むしろネガティブさが悪化してしまう。
  • 実際、本書内でも他人に勧めてはいけないとしている。

あまり憐れむのはよくないという話は同意。

  • 相手を憐れむと、相手が苦しんでいるのを気の毒には思っても、相手の持っている強さに気づくことができず、相手の苦しみを自分の身に置き換えて想像することができない。

「自分より大きな目標」という話が出てきた。競争はよくない、即物的な考えはよくない、なにか大きな目標のために貢献しよう、というやつ。

  • 自分はまったく同意できない。
  • 「自分よりも大きな目標」を設定してモチベーションが上がった試しがない。
  • 「どのように人々の役に立てるか」って、結局、他人の目を気にしているということでは?

総合的な感想を述べると、何度か首を傾げる部分はあったものの、ストレスに対する新しい考え方を提示しているという点では意義があると思った。

スタンフォードのストレスを力に変える教科書

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