数年ぶりにヒッチコックの『めまい』を見た感想

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何年ぶりかは忘れたが、久々にヒッチコックの『めまい』を見た。なにか映画を見ようとNetflixのラインナップを眺めていたらこれがあったのだ。

冒頭、建物の上で犯罪者を追いかけていた主人公の警官だが、そのとき同僚が地面に落下して死亡してしまう。その様を目の当たりにした主人公は高所恐怖症になり、警察を辞める。そんな彼に、古い友人から「妻が死霊に取り憑かれているっぽいので調べてくれ」という依頼が舞い込む──。

監督のヒッチコック自身は本作を「失敗作」と評していたようで、実際、話運びはかったるい。だがそれでも、演出面では今もなお輝いているところがあるのがすごい。YouTubeに解説動画まである。

youtu.be

本作を最初に見たのは大学生のときだった。映画の講座で上映されたのだ。繰り返すが、話運びはかったるいと思った。それでも印象に残り続けている。この映画には得体のしれない魅力がある。

その秘密はなにか。最初は意に沿わぬストーカーをしていた男が、気づけば本物の変態になっていることだろう。

そういう意味で、デヴィッド・フィンチャー監督の以下の評はまさに本作の核心をついていると思う(画像は『ヒッチコック・トリュフォー』というドキュメンタリーから)。

gyazo.com

ほかのヒッチコック作品では『サイコ』と『鳥』が好きだ。特に『鳥』は、唐突に全人類が全世界の鳥に襲われるという不条理感がお気に入り。こちらも機会があれば再見したい。

めまい (字幕版)

めまい (字幕版)