映画『シャザム!』感想〜DCEUは三度も僕を満足させた

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映画『シャザム!』を見た。これはアメコミ映画で、スーパーマンやバットマンでおなじみのDCEUのひとつだ。コメディよりの作風だが、けっしてお笑いに頼っているだけでなく、話の筋もしっかりしていた。個人的に満足度が高く、ほかの観客も僕と同様に楽しんでいたことを確信できる。それほど面白かった。

『シャザム!』の特徴はいくつかある。まずひとつめは、少年が大人に変身するということ。見た目は子供でも中身は大人であり、そのギャップから生じるおかしみがある。もうひとつは、魔法物であるということ。主人公のビリー・バットソンは魔法の力によって、スーパーヒーロー「シャザム」に変身する。そして、魔法の稲妻を操る。敵もまた魔法に関連した人物だ。最後の特徴は、家族の物語であるということ。ビリー君は孤児であり、里親に引き取られ、そこで同じく孤児の少年少女たちと一緒に暮らす。彼らが本当の家族になっていくのがドラマチックな部分だ。

本作の面白さのポイントは、やはりシャザムのパワーを手に入れてからの流れだろう。ビリー君は相棒のフレディとともに、自分になにができるのかを手探りしていく。その様子がいかにも子供のいたずらという感じで微笑ましい。コンビニ強盗にわざと自分に向けて銃を撃たせたり、道行く人々のスマホを手から稲妻を出して充電したり。わざわざ動画を撮ってYouTubeにアップロードしているのも現代的だ。

魔法物要素は、主に敵側のドクター・シヴァナの描写で強く感じた。「七つの大罪」と呼ばれる悪魔たちをその身に宿し、自在に召喚することができる。一見すると強力な魔物使いだが、その実、悪魔たちに利用されているだけというのもポイントが高い。やはり、悪魔のパワーにはなんらかのネガティブ要素がなければ。

しかし、本作が素晴らしいのは、上記の要素の下にちゃんと家族物のドラマが描かれていることだろう。実の母親を探し求めるビリー君の物語。新しい家族との暮らし。それらのストーリーが結実するラストの展開──。コメディ描写だけでなく、孤児の少年少女たちとの交流もきちんと描いていたのはよかった。

そういうわけで映画『シャザム!』は満足の一品だった。これでDCEUは『ワンダーウーマン』、『アクアマン』に続いて三度も僕を満足させたことになる。最近のDCEUのオリジン物は本当に外れがない。一方、MCUはアベンジャーズ系こそ面白いものの、最近のオリジン物はいまいちぱっとしない。なんだか時代が変わりつつあるようだ……。

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ところで、僕は『シャザム! 魔法の守護者』というコミックも持っているのだが、こちらも大変面白い。映画と同じくシャザムのオリジンを描いているのだが、いろいろ展開が異なっているので本作を視聴済みでも絶対に楽しめる。特に、魔術師からシャザムのパワーを授かるくだりは断然コミックのほうが優れている。この映画で興味を持った人はコミックのほうも読むべきだ。

シャザム! :魔法の守護者(THE NEW 52! ) (DC)

シャザム! :魔法の守護者(THE NEW 52! ) (DC)

  • 作者: ジェフ・ジョーンズ,ゲイリー・フランク,中沢俊介,内藤真代
  • 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
  • 発売日: 2015/02/07
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