衝動の性質と対処法について

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『なぜ「つい」やってしまうのか 衝動と自制の科学』という本を読んだ。タイトル通り、「衝動」と「自制」について書かれた本だ。

なぜ、この本を読んだのか? それは僕自身、衝動に動かされていることが多いと感じているからだ。僕は不安障害を抱えているが、それとは別に、衝動を抑えられていないと感じる。心が混沌としているようだ。いったい、どうすれば自制心を身につけることができるのか。その秘密を知りたかった。

本書でまず述べられているのは、「人間の行動は感情に駆り立てられたものであることが多い」ということだ。人々は自分が思っているよりも理性的ではない、と。これはよくわかる。

続いて、人間が衝動に駆り立てられた事例がいくつか紹介される。その中には衝動のおかげで危険を回避したものもあれば、逆に衝動のせいで命を落としてしまったケースもある。いったい、衝動には逆らうべきなのか、従うべきなのか、ちょっとわからなくなる。とりあえず、明らかに危険性がある衝動には抵抗したほうがいい。

スーパーマーケットは客に衝動買いさせるためのテクニックに満ちているという。つい余計なものまで買ってしまうのはこのためだとか。Amazonや楽天などのネット店舗も同じだろう。これに対抗するためには、予め買っておくものをリストアップしておくことだ。

指の長さを測るだけで衝動的に動きやすいかどうかがわかるという話が載っているが、これは疑わしい。そのほかにもいろいろなテストが載っているが、信憑性は不明。あまり真に受けないほうがよさそう。

結婚について。結婚のメリット・デメリットをシステマチックに考えたダーウィンは、結婚生活が幸せなまま続いた。一方、性衝動に突き動かされたラッセルは結婚と離婚を繰り返した。

やはり性衝動というのは、一種の異常状態なのかもしれない。

有名な「吊り橋効果」のように、はらはらする刺激が性的興奮にすり替わってしまう例はよくあるようだ。

魅力をアップさせるヒントは「希少性」。この辺に関しては以前ブログで書いた記事が参考になりそう。

www.usamihiro.info

自殺者は自殺を決断してから、死ぬ直前に自殺を後悔することがある。自殺衝動に突き動かされた結果か。自殺も結婚のように、冷静にメリットとデメリットのバランスを測るべきなのだろう。

最後は自制心について。自制心は筋肉と同じで、鍛えることができる。ただし筋肉と同様に、使いすぎれば疲弊する。なるほど、自制心のオーバーワークか……。

誘惑に抵抗するたびに、自制心の抵抗値を下がっていく。そのため、「なにがなんでも抵抗するぞ」と気負うのではなく、そもそも誘惑やストレスにさらされる環境を減らすことが大事。

具体的な方法としては、たとえばダイエットしたい場合、お菓子を物理的に遠い距離に置いてしまうこと。

衝動には、時間が経つたびに感情が落ち着いてくるという性質がある。よって、物理的な距離を離したり、判断を先延ばしにすることが有効な対処法である。

なぜ「つい」やってしまうのか 衝動と自制の科学

なぜ「つい」やってしまうのか 衝動と自制の科学