『デアデビル』のシーズン3はMCU最高の面白さ

スポンサーリンク

もうさすがにネタバレしてもいい頃だろう。Netflixで配信しているMCUのドラマ、『デアデビル』のシーズン3について、感想を語りたい。

率直に言えば、映画も含めたMCU全シリーズの中でもトップクラスの面白さだった。その理由は、デアデビル、ブルズアイ、キングピンという魅力的な3人のキャラクターが繰り広げる戦いとドラマにある。

youtu.be

復活のキングピン

シーズン1で投獄された「キングピン」ことウィルソン・フィスク。その後、シーズン2では刑務所を掌握する姿が描かれたが、シーズン3ではついに表舞台への復帰を画策する。

FBIとの交渉により、刑務所から豪華なホテルへ(監視つきで)移行することに成功。ほかのマフィアの情報をエサに、着々と自由への布石を打っていく。

キングピンの恐ろしさは策謀力。その巧みな計画によって、ゆっくりとFBIを侵食し、ついには部下にすることに成功してしまう。

戦闘能力で特筆すべき点は怪力くらいしかないが、MCUトップクラスの策謀力によって、その他多くのヴィランがましに見えるほどの影響力を誇る。

それでいて自分の彼女(ヴァネッサ)を心から愛しているという、情熱家の部分も持っている。序盤、FBI捜査官から「ホテルに移行するけどお前に自由はないからな」的なことを言われた際、「捜査官、私はすでに愛に囚われているのだ」と返すほど。

最終話では念願叶ってヴァネッサとの結婚披露宴を行うのだが、デアデビルとブルズアイのせいでめちゃくちゃにされてしまった。大悪党ではあるが、この辺は見ていて悲しかった。

誕生するブルズアイ

本作では、原作コミックで有名なヴィランである「ブルズアイ」が初登場する。もっとも、シーズン3内ではブルズアイとは呼ばれず、「デックス」という本名で活躍する。

デックスはFBIの捜査官だが、精神に大きな問題を抱えている。はっきり言えば、彼は生来のサイコパスだ。彼は少年の頃、野球チームに所属していた。しかし、自分に逆らったコーチを事故に見せかけて殺してしまう。それが悪いことだ、という実感もない。一般的な道徳観が欠如しているのだ。

更生施設で一般的な道徳基準を知識として学ぶものの、その性質は変わっておらず、大人になってからも好きな女性をストーカーするなどしている。

そんなデックスがFBIに入れたのは、ひとえに彼の能力による。彼は超能力もなければパワードスーツも持っていないが、ひとつの超技能がある。その超技能とは、現代風にいえば「神エイム」と呼ばれるものだ。デックスは銃の腕前はもちろん、その辺に転がっている物を投げつけることに関して天性の才能を持っている。彼が投げたものはブーメランのような軌道を描いたり、または壁に反射するなどして、必ず標的に命中する。恐るべき技能だ。

優れた能力を持つデックスだが、しかし、前述の精神的な問題があって、FBI内部では警戒されている。そのため彼は、どんなに活躍してもその功績が認められることはない。それによってフラストレーションが溜まっていく。作中では、このフラストレーションをキングピンに利用されるかたちで、彼はFBI捜査官から殺し屋へ変貌してしまう。

シーズン3では偽デアデビルに扮し、本物のデアデビルと死闘を繰り広げる。その戦闘センスもたいしたもので、接近戦では相手に分があると見るや、即座に遠距離からの攻撃に切り替える。野球ボール、ハサミ、ペン、PCモニターと、あらゆるものを投げつけてデアデビルを近づかせない。シーズン3では、1対1で戦った場面ではいつもデアデビルに勝っていた。

そんな彼も、終盤では自分がキングピンに騙されていたことを知る。そして最終話では、デアデビル、キングピンとの三つ巴の戦いを演じた。

弱体化したデアデビル

本作の「デアデビル」ことマット・マードックは、シリーズの時系列でいえば、『ザ・ディフェンダーズ』のその後となる。偶然にもビルの崩壊から免れ、一命をとりとめたマットだったが、デビルスーツがぼろぼろになって使えなくなってしまう。そのためシーズン3では、シーズン1の頃に使っていた黒服&ジーパン姿で戦う。

『ザ・ディフェンダーズ』の序盤ではデアデビルとしての活動を休止していたが、シーズン3では逆に、マット・マードックとしての活動を辞めて、デアデビルの活動のみに専念することに。それは自分がどうやってもデアデビルを辞めることができないという、半ばあきらめの境地だった。

しかし、デビルスーツを失っただけでなく、これまでの戦いから精神的にも弱体化しており、作中ではたびたびキングピンの幻覚に悩まされる。そこへ来て、自分よりも強いブルズアイという強敵が出現し、マットはますますピンチに陥ってしまう。

この絶望状態から彼がいかに復活を遂げるのか。それが本作のドラマだ。

シーズン1から続くストーリーの決着

本作ではシーズン1から続く伏線が回収されたりと、これまでのストーリーに一応の決着がつくエンディングになっている。シーズン2ではなんか嫌な終わり方をしたものの、今回は紛れもなくハッピーエンドだ。これはおそらく、シーズン4をやるかどうか決まっていないからだろう。だから今回でシリーズが終わってもいいように、いろいろ決着をつけたのだと思われる。

とはいえ、せっかくブルズアイという人気キャラクターが登場したのだから、できれば今後もシリーズが続いてほしいものだ。一応、今後の構想自体はあるようなので、あとは会社がゴーサインを出せるかどうかだろう。ただ、ディズニー側とのあいだで版権の問題もあるようので、どうなるかはわからない。

仮にここでシリーズ終了になったとしても、満足のいく出来だったことは間違いない。NetflixのMCUドラマシリーズは数が多くて追うのが大変だが、『デアデビル』のシーズン1と2、『ザ・ディフェンダーズ』のシーズン1、『デアデビル』のシーズン3という流れで見ていけばマットの物語だけは追える。マットの物語はおすすめできるほど面白いので、これらだけでも視聴してみよう。

マーベル/デアデビル シーズン1 COMPLETE BOX [Blu-ray]

マーベル/デアデビル シーズン1 COMPLETE BOX [Blu-ray]

マーベル/デアデビル シーズン2 COMPLETE BOX [Blu-ray]

マーベル/デアデビル シーズン2 COMPLETE BOX [Blu-ray]