アニメ版『悪魔城ドラキュラ ーキャッスルヴァニアー』シーズン2 感想

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Netflixでアニメ化された『悪魔城ドラキュラ ーキャッスルヴァニアー』のシーズン2を視聴したので、感想を書こう。

シーズン1の感想はこちら。

www.usamihiro.info

簡単にあらすじを振り返ると、人間に妻を殺されたドラキュラ伯爵が「人間を滅ぼすぞ!」と戦争を仕掛けて、世界が大変なことになった。そんな中で主人公のトレバー・ベルモンドは、なんやかんやあって魔術師のサイファ、ドラキュラの息子のアルカードと出会い、「3人で一緒にドラキュラを倒すぞ」という感じになった。そこでシーズン1は終了した。

シーズン2は、ドラキュラが部下の将軍(吸血鬼)たちを集結させるところからはじまる。「軍団を組織して人間を滅ぼすぞ」という魔王的なノリなのだが、そこでドラキュラは、部下の中で数少ないふたりの人間、ヘクターとアイザックに軍団の指揮を委ねる。

ヘクターとアイザックは悪魔製錬士という職業で、死体から悪魔を作ることができる。このふたりの能力で手下の悪魔を増やしつつ、街や村を襲っていくという作戦だ。

一方、主人公らベルモンド組は、ドラキュラを倒すための方法を見つけなければならない。そこでトレバーはふたりを連れ、ベルモンド家の屋敷跡に戻り、秘密の地下倉庫からなにか手がかりを得ようとする。

これがシーズン2序盤の流れなのだが、物語は、ここから予想外の展開を見せる。

なんと、ドラキュラ側が内輪もめで勝手に崩壊をはじめていくのである。

それというのも、ドラキュラが人間全滅を目的にしているせいだ。部下の将軍たちが「人間がいなくなったらエサがなくなっちゃう!」と危機感を募らせるのも当然である。

特に女吸血鬼のカーミラは、ドラキュラを見て一発で「こいつはなんとかしないとやばい」と悟り、着々と反乱の準備を進めていく。将軍たちの中で馬鹿担当のゴッドブランドという吸血鬼を仲間にし、続いて、悪魔製錬士のひとり、ヘクターも裏切らせようとする。ヘクターもヘクターで「人間が滅んだら自然のバランスがやばい」という考えの持ち主なので、ドラキュラに忠誠を誓いつつも、少しずつカーミラの言葉に耳を傾けるようになっていく。

ちなみに、仲間にしたゴッドブランドだが、こいつはうっかりアイザックのほうにも「ドラキュラを裏切ろうぜ」と声をかけてしまったため、処刑されてしまった。アイザックは忠誠心の塊であり、人間である自分の身体を、拷問用のトゲ付き鞭で痛めつけるのが趣味というほどの人間嫌いなので、人間全滅にも大賛成だったりする。

その頃、主人公側がなにをしているのかというと、ひたすら倉庫で調べ物である。というのも、ドラキュラ城はワープ装置を備えているので、普通に向かっても城内に入ることすらできない。だから倉庫内で魔術の本を読んだり、伝説のアイテムを見つけたりして城に侵入する方法を探しているわけだが、その作業がひたすら地味なのである。

悪魔城ドラキュラシリーズといえば、ベルモンド(またはアルカード)が、次々と襲いかかる悪魔を倒しながらドラキュラのもとを目指していくというイメージだったが、そのイメージを大きく覆す展開で、驚きを隠せない。

結局、物語は、ドラキュラ軍とカーミラ軍が激突しているあいだに、ベルモンド組が漁夫の利を得るかたちでドラキュラ城へ侵入することになる。この時点で両軍はほとんど半壊しており、ベルモンド組の勝利は決まりきっていたようなものだ。名曲『Bloody Tears』をバックに流しながら無双する主人公たち。次々と散っていく残りの将軍たち。もうここまで来るとドラキュラがかわいそうになってくる……。

とにかく主人公組があまりにラッキーなので、「これは本当に主人公なのか?」と首を傾げたくなった。しかし、あとでストーリーを振り返ってみると、どうもドラキュラ側のほうが描写が濃かったとしか思えない。動物大好きヘクター、変態アイザック、役立たずのまま死ぬゴッドブランド、明らかにお前が狂ってるせいなのに「友達がいない」などと抜かしよるドラキュラ、唯一まともに吸血鬼をやっているカーミラ……誰も彼もが一線級の人材だった。

人によってはクソアニメ認定も全然ありなストーリー展開だったのだが、ドラキュラ側の描写が濃かったせいで、なぜか強く印象に残る。不思議な中毒性があった。

さて、本作はシーズン3の制作がすでに決定している。今シーズンでドラキュラは死亡してしまったが、悪魔城シリーズではドラキュラが死ぬのはいつものことなので、これ自体は特に問題はない。ヘクター、アイザック、カーミラといったキーパーソンはまだ生きているため、新しい事件を起こすことも可能だ。

特に目が離せない展開かといえばそうではなく、面白いかと聞かれればそれもまた微妙なのだが、なぜか見てしまう。きっとシーズン3も配信されたら見るだろう。まったく不思議なアニメだ。

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