代アニ生の実態が描かれる『専門学校JK』

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『専門学校JK』という漫画を読んだ(全2巻)。作者の宣伝ツイートを読んで、それに乗せられたかたちだ。しかし、乗せられてよかったと思う。実に面白かった。

クリエイター系の専門学校である代々木アニメーション学院(代アニ)。そこに入学した生徒たちの実態を描くという4コマ漫画。5人の女子生徒が主な登場人物で、それぞれイラスト科(2名)、声優科(1名)、アニメーター科(1名)、漫画科(1名)に所属している。

専門学校に入学するだけあって、それぞれ夢を持っているのだが、ポイントは「誰ひとりとして夢が叶わない」ということ。また、生徒たちの残念な実態も明らかにされるため、作者直々に「代アニに入りたいお子さんを冷静にするのに向いている」と宣伝するほど。

特に主人公の大宮はるこの残念っぷりはすごい。

  • 神絵師になることを夢見てイラスト科に入ったものの、授業以外では全然イラストを描かない。
  • 授業で出された課題ですらまともにやらない。
  • それどころか、友達との合同同人誌ですら落としかけてトラブルを起こす。

それでいてなぜか自信だけはたっぷりという、クリエイター志望者の駄目な部分を凝縮したような性格をしている。

先に「誰ひとりとして夢がかなわない」という点を挙げたが、そこが逆にリアリティがある。頑張れば夢は達成できるというわけでもないし、才能があればいいというわけでもない。そういったことを容赦なく描いている。

で、5人は5人とも目標を達成できないわけだが、では、代アニに入ったことは無意味だったのかというと、必ずしもそうとは言えない。なんだかんだいって、代アニでの生活はどこか楽しそうであり、普通の学校とは異なる経験ができるのは事実だ。「夢は叶わないかもしれないけど、代アニは楽しいよ」。そんなことを伝えている作品だと思う。

専門学校JK(1) (電撃コミックスNEXT)

専門学校JK(1) (電撃コミックスNEXT)

専門学校JK(2) (電撃コミックスNEXT)

専門学校JK(2) (電撃コミックスNEXT)