そういうわけで、KDDIの新ブログサービス「g.o.a.t」(ゴート)のベータ版が公開された。
ベータ版は、事前登録した人を先着順で案内しているようだ。どうも僕はかなり早いほうだったらしく、公開された日の夜には案内が届いていた。
そこで今回は、g.o.a.tベータ版を使ってみた感想をレポートしよう。
g.o.a.tのベータ版を使う方法
まずはベータ版を使う方法から。
g.o.a.tのサイトを開いて、自分のメールアドレスを登録する。上述のとおり順番で案内しているので、自分の番が回ってくるまで気長に待とう。
案内のメールが届いたら、記載されているリンクからアカウント登録をする。登録が完了すれば、g.o.a.tを使うことができるようになる。
g.o.a.tの見た目
実際にg.o.a.tでいくつかテスト的な記事を作成したので、それを見てほしい。
g.o.a.tを使ってみた感想
g.o.a.t内の記事でも書いたが、「日本版Medium」という表現がしっくり来る(主にエディターの使い心地的な意味で)。
ただし、Mediumがコミュニティとしての機能も兼ね備えているのに対し、g.o.a.tは今のところ「記事を書くだけ」しかできない。
SEO的な優位性もないと思われるので、記事を読んでもらうためにはSNSで拡散するしか方法がない。
ぱくたそ、Pexels、Aicoccoの画像を自由に(かつ、スムーズに)使えるのは素晴らしい。簡単な加工もg.o.a.t内で行える。公式がプッシュしていただけはあり、ビジュアル重視のコンテンツを作成するのに便利。
その反面、文章だけの記事だと、ほかの記事と並んだときに見劣りしてしまう。そのため、「最低でもトップに画像を置くこと」がなかば義務になってしまっており、Mediumよりもハードルが上がっている。
なにより、ブログサービスとして見たとき、足りない機能が多すぎる。独自ドメイン設定不可、タグによる管理不可、アドセンスの利用不可、記事のインポート&エクスポートも不可と、できないことばかり。他ブログから引っ越すメリットがない。
まあ、これはベータ版だし、今後正式版に向けて機能が追加されていくんだろう……と思っていたところ、開発者がこんなことを書いていた。
まだ多少の悩みはありますが、g.o.a.tはよりg.o.a.tらしい機能を優先的に投入していこうと思っています。反対に、普通世の中一般的にBlogと呼ばれるサービスにはあるだろうと思われる機能がなかったりします。これはその機能を付けないというよりも、開発の優先度を落とすというほうが正確です。理由は簡単で、今世の中一般にあるブログの機能を追加したところで、一般的なブログになるだけで、それを僕らが求めているわけではないからです。
今後のg.o.a.tの開発方針 - SOUL TO SQUEEZE - g.o.a.t
普通のブログにある機能は優先しないそうです。えぇー……。それだと、「コミュニティ機能がないMedium」でしかないぜ?
とにかく、今後のロードマップが示されていない現状では期待するのは無理。なので、g.o.a.tはしばらく放置して、新しい機能が追加されたら、またチェックすることにした。