いよいよFlashの終焉が本格化してきた。
Googleは今年の秋以降、ChromeブラウザにおけるFlashをデフォルトで無効化すると発表した。これにより、ChromeではFlashコンテンツの再生は不可能になる。
ただし、まったく不可能になるわけではなく、ユーザーの設定によってはFlashを再度有効化することもできるようだ。
また、YouTube、Facebook、米Yahoo、Twitch、Amazonなど、未だにFlashを利用しているなかで大規模なサイトに関しては、今後1年間は従来どおりにFlashコンテンツを再生できるようにするとのこと。具体的には以下のサイトが対象となる。
- YouTube.com
- Facebook.com
- Yahoo.com
- VK.com
- Live.com
- Yandex.ru
- OK.ru
- Twitch.tv
- Amazon.com
- Mail.ru
以前からIT業界では「FlashからHTML5への移行」が推進されてきたが、ブラウザシェア1位のChromeがFlashを無効化することにより、この流れはさらに加速するだろう。
Wikipediaの記事によれば、最初のFlashが開発されたのは1996年とのことで、およそ20年に渡って業界を支え続けたことになる。YouTubeに代表される動画配信サービスの興盛はFlashがなければあり得なかった。また、日本ではFlashを使ってコンテンツを制作する「Flash職人」と呼ばれる人たちが登場し、ネットユーザーを大いに楽しませた。
そのFlashが終焉に向かっていくのは少し寂しい気もするが、これも技術の進歩による宿命だと思って受け入れよう。さようなら、Flash。