ただし、Android限定。iPhoneの人は申し訳ない。
Androidの良いところは、多彩なキーボードアプリがストアにあることだ。最近はiPhoneも文字入力に関しては態度が軟化してきたが、まだまだAndroidほどの自由さはない。
そのなかで、無料のキーボードアプリの代表格といえば、やはり「Google日本語入力」だろう。Google日本語入力は無料とは思えないほど変換機能が優れていて、たとえば、「いま」と入力すると、変換候補に現時刻が出てきたり、「きょう」と入力すれば、「2016/02/16」というように今日の日付が簡単に出てくる。これらの機能が地味に便利なのだ。
ところで、スマホでもローマ字入力を基本としている人は、キーの並びにやきもきしたことはないだろうか。フリック入力に比べてタップ回数が多くなるので、片手では面倒だ。かといって、いまいちフリック入力に慣れることができない……。
この問題を解決するため、これまでにもメーカー側がいくつかのアイデアを提案してきた。Google日本語入力にも「Godanキーボード」という入力モードが存在する。
そして、この問題に新たな解決案を提示したのが、今回紹介する「アルテ on Mozc」だ。
アルテ on Mozcとは
アルテは、上記のような配列にすることで、12個のキーでローマ字入力ができるように設計されている。特徴は子音と母音を入力する際に指を離す必要がないという点で、たとえば「き」と入力したい場合、まず「K」をタップし、そのまま指を「I」まで滑らせてから離せばいい。これによって、ローマ字入力の問題だった「タップ回数の多さ」を解決しているのだ。
また、「こう」や「てい」のように、子音のあとに母音が連続する場合も、指を離さずにそのままキーをなぞっていけばいい。
加えて、アルテはGoogle日本語入力と同等の変換機能をそなえている。Google日本語入力は、変換機能が「Mozc」という名称でオープンソース化されており、アルテはそれを利用しているのだ。
僕も実際に使用してみたが、独特なキー配列とは裏腹に、キー入力が覚えやすいと感じた。慣れていけばフリック入力よりも早く打てるのでは……という予感もある。
この説明ではいまいちよくわからないという方は、下記の公式紹介動画を見てほしい。アルテを使用した感じが少し理解できるはずだ。
アルテは基本無料(一部の機能がプレミアム提供)なので、気軽に試すことができる点も大きい。Androidユーザーでローマ字入力派におすすめだ。