ザ・ディフェンダーズ シーズン1 第1話「ヒーローはもうこりごり」レビュー

「今の人には想像できない。マンハッタン全体が森だったなんて」


Netflix限定オリジナルドラマ、『ザ・ディフェンダーズ』のあらすじと感想。今回はシーズン1の第1話。

あらすじ

シーズン1 エピソード1 - ヒーローはもうこりごり

カンボジア、プノンペン──。

その街の下水道で、ふたりの人間が刀で斬り合っていた。ひとりは男で、もうひとりは女だった。男は女の卓越した技術に圧倒され、追い詰められる。

そこへダニーとコリーンが救援に現れる。だが一足遅く、男は刀で刺され、女は逃げていった。

今際の際、男はダニーがアイアン・フィストであることを悟ると、「お前の敵はここにはいない。ニューヨークへ戻れ」と言い残して息絶える。ダニーの敵、それはヤミノテのことにほかならない。

ニューヨーク、ヘルズキッチン──。

キルグレイブ事件のあと、心の傷を癒やすため、ジェシカは一時的に探偵業を休止していた。

マット・マードックもまたヤミノテとの戦いで心に傷を負い、デアデビルとしての活動を休止していた。彼は耳に聞こえてくる市民の助けを求める声に葛藤しつつも、普通の弁護士として生きようとする。

その頃、遠く離れたシーゲート刑務所では、警官殺しの罪を着せられていたルーク・ケイジの無罪が証明され、釈放されていた。

飛行機でニューヨークへ向かうダニーたち。彼はクン・ルンがヤミノテに襲われたことに責任を感じていた。そんな彼をコリーンは慰める。気がかりなのは、ニューヨークでヤミノテがなにをしているのか。それは元ヤミノテのコリーンにもわからないことだった。

自宅件事務所のアパートに戻ったジェシカだが、彼女の部屋の前でひとりの女性とその娘らしき少女が待っていた。女性の名前はミシェル・レイモンド。夫のジョンが行方不明になったので捜してほしいという。休業中のジェシカはその依頼を断るのだが、その直後、事務所の電話が鳴り、「ジェシカ・ジョーンズ、ジョン・レイモンドを搜すな」というメッセージが入る。

それをきっかけに、ジェシカはジョンの捜索に乗り出す。ネットで調べた情報では、ジョン・レイモンドは高学歴の建築士で、人柄も真面目だったという。

試しに、ジェシカは先程かかってきた電話番号を追跡してみた。すると、相手は公衆電話を使ったことがわかった。ジェシカは、その公衆電話があった場所へ行ってみることに。

ハーレムに帰ってきたルークをクレアが出迎える。ふたりは部屋で一緒に「コーヒーを飲んだ」あと、今後について話し合う。ルークは、職探しもそうだが、今は人助けをしたいと語った。そこへ刑事のマライアが訪ねてくる。ルークに話があるようだ。

散歩しながら会話するふたり。その途中、路上で壊れた車を見つける。25歳の若者が車の中で死体で発見された事件だ、とマライア。この数ヶ月で同様の事件が7件も起こっていた。彼女は、何者かがハーレムの若者を「真夜中の仕事」に使っているのだと推理する。

さらに彼女によれば、この車の中で死んでいた若者はキャンディス(『ルーク・ケイジ』のシーズン1で死んだ女性)の弟だという。その話を聞いたルークは自らも調査に乗り出すことに。

その頃、公園のベンチで、マダム・ガオは白い服を着た女性と会っていた。あと3ヶ月で計画を最終段階に移行できる、と語るガオ。だが白い服の女性は、予定を前倒しせよと言う。それでは表沙汰になると反論するガオだが、女性の決意は変わらない。実はこの女性、病院の検査で余命宣告を受けており、早くて数週間後には命が失われる状況だった。

夜、ルークは死んだ若者の弟であるコールに会いに行く。コールが新品の靴をいくつも揃えているのを見て、ルークは彼も「真夜中の仕事」をしていると確信。「俺が助けになる」と言うと、コールは「もう遅い」と言ってルークを追い返すのだった。

一方、ジェシカは公衆電話の近くのアパートで、ジョン・レイモンドの部屋を見つけていた。玄関ドアをノックしても返事がないので無理やり中へ入ってみると、そこで山積みになった爆薬を発見する。

ダニーとコリーンはヘリコプターに乗っていた。ようやくニューヨークに到着するところだった。ニューヨークを「我が家」と呼ぶコリーンに対し、ダニーは、「僕は今でもこの街がわからない」と言う。そして彼らがヘリポートに降り立ったとき、それは起こった……。

その少し前、どこかのビルの屋上で、マダム・ガオは白い服の女性に最終確認を求めていた。白い服の女性──アレクサンドラは、計画の実行を告げる……。

その夜、ニューヨークのマンハッタンを巨大な地震が襲った。街が混乱に陥るなか、アレクサンドラは傍らの黒いフードの女性に「ただの街よ。すぐに慣れるわ」と言う。黒いフードの女性の正体は、死んだはずのエレクトラだった。

感想

というわけで、『ザ・ディフェンダーズ』の第1話。最初のエピソードということで、まずはそれぞれのヒーローたちの現況が語られていく。一応、時系列を整理しておくと、マットは『デアデビル』のシーズン2のあと、ジェシカ、ルーク、ダニーはそれぞれ主演作のシーズン1のあとになる。

タイトルの「ヒーローはもうこりごり」は主にマットとジェシカに対してで、ルークは人助けに乗り気、ダニーに関してはそもそもヒーロー活動はやっていないという違いがある。序盤は、この4人がクロスオーバーしていく様子が描かれていく。

シリーズ皆勤賞のクレアは当然として、フォギー、トリッシュ、コリーン、カレン、マライアなど、魅力的だったサブキャラクターたちの出番があるところがいい。映画の『アベンジャーズ』だと尺の関係からサブキャラの出番はなかったりするのだが、こちらは連続ドラマで尺に余裕があるため、サブキャラに出番を持たせることが可能なのだ。

ストーリー的にはヤミノテが本格的な活動を開始したところで終了という感じなのだが、全体的なテンポがいいので、見ていて飽きない。これは、全8話ということも関係しているのだろう。通常の半分の話数なので、無理やり話を引き伸ばす必要がない。というか、『ザ・ディフェンダーズ』を見たあとだと、ヒーロー4人の単独主演作も全8話でいいのでは……と思えてくる。

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