アイアン・フィスト シーズン1 第9話「万の苦痛を知る女」レビュー

「井の中の蛙、大海を知らず」

Netflix限定オリジナルドラマ、『アイアン・フィスト』のあらすじと感想。今回はシーズン1の第9話。

前回のレビューはこちら。

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あらすじ

シーズン1 エピソード9 - 万の苦痛を知る女

湖の中からひとりの男が這い出てくる。それは死んだはずのハロルドだった。

当初は自分が誰かすらわからないほど混乱していたハロルドだったが、ニューヨークの街を徘徊するうちにだんだん記憶を取り戻していく。それと同時に、彼は自身が不死身になったことを実感するのだった。

夜、ウォードが隠れ家に赴くと、そこにはハロルドの姿があった。死んだはずの父が現れ、ウォードは驚愕する。さらに不可解なことに、ハロルドはウォードを抱きしめながら「今まで済まなかった。お前を愛している」と謝罪の言葉を述べる。それがまたウォードを恐怖させるのだった。

一方、帰国したダニーたちはひとまずガオをチカラ道場に監禁する。ダニーは、父とヤミノテの関係を彼女に白状させたいが方法がない。そこでクレアは、自白剤を使うことを提案する。

ダニーは会社のラボに自白剤を取りに行く。その過程でジョイに遭遇し、自分たちが会社を追い出されたことを知る。しかたなく、ダニーは会社に潜入することに。

道場に残ったコリーンとクレアだが、ガオの巧みな挑発に心を苛立たせる。その後、突然コリーンは体調が悪化して苦しみだす。

ラボから帰ってきたダニーはコリーンの身を案じるが、まずはガオに自白剤を使うことにする。クレアが注射を打つと、ガオは語り始めた。ダニーの母を経由して父と知り合ったこと、取引を持ちかけたが父はヤミノテとの関係を拒んだこと、しかしハロルドは大喜びでパートナーになろうとしたこと……。

ガオがそこまで話したとき、コリーンが苦しみの声を上げた。明らかに先程よりも状態が悪くなっていた。ただの病気ではない。クレアは、コリーンの腕の傷からアンジョウの戦いで毒を受けたのだと推察する。そこでガオの表情が一転し、勝ち誇った顔を向ける。ガオは、自白剤に操られているふりをしていただけだった。そしてガオは、コリーンを助けたければ自分を解放するよう促す。

コリーンは、自分の携帯から「先生」という人物を呼んでほしいと言う。すぐに言うとおりにするダニー。だが、その電話は盗聴されていた。

ガオの部下がチカラ道場を襲撃してくる。辛くも撃退したダニーたちだったが、ついにコリーンが限界を迎えてしまう。

一方、隠れ家では、ハロルドがウォードに「なんでも望みを叶えてやる」と言っていた。ウォードは父やヤミノテから離れて自由になりたいと言い、隠れ家を出ていく。だがその際に、ハロルドはジョイにも自分のことを明かすつもりであると口にしたことで、ジョイがヤミノテに殺されるのではないかと不安になる。

ウォードは、手斧の一味、ヤン家と接触してヤミノテを始末してほしいと頼む。だが、ヤン家の当主は「逃げるしかない」と断る。その際、ウォードは彼から「生き返るたびに凶暴になる男」の話を聞いて、父がさらに危険な人物になったことを悟る。

そして隠れ家では、まさにウォードが不安になったとおりに、ハロルドが殺人に及んでいた。犠牲者は彼の秘書だった。秘書は、ハロルドが振る舞ってくれたアイスクリームをちょっと遠慮したというだけで、彼の怒りを買い、殺されてしまった。

ヤン家のレストランから出たところで、ウォードは警察に捕まる。車の座席からヘロインが見つかったのだ。確かにウォードはヘロインを服用していたが、座席に放置するほど馬鹿ではない。彼はすぐにこれが父の差し金だと気づく。その後、ウォードは依存症と精神疾患という判断を下され、精神病院に入れられるのだった。

息子が精神病院に入ったのを確認したハロルドは、次にジョイを隠れ家に招く。そして念願の対面を果たした。

その頃、チカラ道場では「先生」と呼ばれる男が到着していた。男の名はバクト。彼はダニーに気を使い方をレクチャーし、コリーンの体内の毒をアイアン・フィストの力で焼き払わせる。

コリーンの命は助かったが、気を使い果たしたダニーはその場で倒れてしまう。バクトは仲間を呼び、ガオとダニーを車に乗せる。どこへ連れて行くのかと尋ねるクレアだったが、コリーンは「心配しないで」と言い残して、バクトたちとともに出発してしまう。

そのとき、ダニーがどこかへ運ばれていくのを、ひとりの男が見ていたのだった。

感想

今回のハイライトは、間違いなく序盤のハロルドが湖から這い出てくるところだろう。ようやく父が死んだと思ったら生き返ってくるわけで、あまりのウォードの不幸っぷりに笑いを禁じ得ない。これだからミーチャム家の人々は面白い。

しかも、ハロルドの人格はさらに悪化しているという最悪っぷり。念願のジョイとの対面も感動どころかもはやホラーですらある。

一方、ダニーはといえば、アイアン・フィストの能力を他人からレクチャーされるという駄目っぷりを見せてしまう。やはりクン・ルンから降りてくるのが早すぎたようだ。もう少し修行してからにすれば、コリーンも簡単に救えたのだが……。

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