アイアン・フィスト シーズン1 第6話「敵陣の決闘」レビュー

「疑念を抱けば死を招く」


Netflix限定オリジナルドラマ、『アイアン・フィスト』のあらすじと感想。今回はシーズン1の第6話。

前回のレビューはこちら。

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あらすじ

シーズン1 エピソード6 - 敵陣の決闘

工場の件。ダニーが被害者に謝罪している動画がネットで公開され、ウォードは焦燥する。

ジョイはこの件で緊急対策チームを雇ったと説明、会議をするのでダニーを連れてきてほしいと兄に言う。

ウォードはダニーの部屋に入り、彼を連れて行こうとする。しかし、当のダニーはラドバンの娘を救出することで頭がいっぱいだった。しかたなく、ウォードはダニーの調査に付き合うことに。

とある倉庫で、ダニーとウォードは1台のトラックを発見する。そのトラックは、先日、ダニーがラドバンを救出したトラックだった。荷台を開けてみると、ラドバンの警護をしていた男の死体があった。死体の口にはメッセージが書かれた木片が咥えられている。それはアイアン・フィストへの果たし状だった。結局、ダニーは会議には出席せず、果たし状に書かれていた場所へ向かっていく。

ウォード、ジョイ、そして緊急対策担当のオルセンの3人だけで会議が開かれる。しかし、死体を見たショックでストレスの限界を超えたウォードは、精神が衰弱してそれどころではなかった。結局、うやむやのまま会議は終了してしまう。

一方、ラドバンの手当をしていたクレアとコリーンだが、彼の傷が深いため、病院に連れて行かざるを得なくなる。

かつて自分が勤務していた病院にラドバンを運んだクレアだったが、既にヤミノテは裏から手を回していた。2人が気づいたときには、もうラドバンは連れ去られたあとだった。

決闘の場所である館に赴いたダニーは、そこでマダム・ガオと対面する。ダニーはアイアン・フィストとしてヤミノテ側の戦士たちと戦い、そのすべてに勝利できれば望みを手にする。だが反対に、負けてしまえばその後は一切ヤミノテに歯向かわないこと。2人は条件に合意し、決闘が始まった。

2人組のナイフ使い、毒使いの女戦士……ダニーは苦戦しつつもこれらを打ち破っていく。戦いの中で、師匠レイ・コンの幻影が語りかけてくる。疑念を抱くな、アイアン・フィストの使命をまっとうせよ……。いつしかダニーは、人質救出ではなく、ヤミノテを滅ぼすために拳を振るうようになっていた。

最後に立ちふさがったのは、日本人の男だった。さまざまな凶器を手に男は襲い掛かってきたが、ダニーは光る拳を発動させ、男を追い詰める。しかし、とどめを刺そうとしたそのとき、マダム・ガオがラドバンの娘に刃を向けた。「その男を倒せば娘を殺す。助けたければ棄権しなさい」。一方、レイ・コンの幻影は娘を犠牲にしてでも使命を果たせと告げてくる。

葛藤の末、ダニーは棄権した。その様子を見たガオはほくそ笑み、自身もまたクン・ルンの出身であると語る。そしてダニーを気の力で吹き飛ばし、姿を消すのだった。

結局、ラドバンの娘は救出できたが、試合には負けてしまった。最後に館から出るとき、レイ・コンの幻影はダニーを激しく睨み、背を向ける。あたかも「お前は間違っている」と告げるように……。

感想

あらすじだけを見れば「ダニーがヤミノテと決闘し、娘を救出した」というシンプルなストーリー。しかし、手放しで喜べるような結末ではない。

今回の話で、ダニーの中のアイアン・フィストとしての一面が強調される。アイアン・フィストはクン・ルンの「生ける兵器」であり、ヤミノテを滅ぼすことが使命。だがそれは、ダニー自身の望みとは必ずしも一致しない……。今後、ダニーはアイアン・フィストの使命をまっとうするのか、それとも違う道を見つけるのか、そこがストーリーの焦点になってくる。

また、マダム・ガオがクン・ルンの出身であることが初めて明かされる。これはヤミノテの起源に関わる重要なポイントだが、その秘密が明かされるのは『ザ・ディフェンダーズ』にて。

それよりも、今回、一番面白かったのはやはりウォードだろう。憔悴しきった表情が危なすぎる。回を重ねるごとにやばいことになっていく彼から、今後も目が離せないこと必至だ。

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