スタッフからの「安心して死んでね!」というメッセージを受け取った──『メトロイド サムスリターンズ』感想

死ぬ。死ぬ。とにかく死ぬ。十数年ぶりに帰ってきた2Dメトロイドはサムスが死にまくるゲームだった。

メトロイドシリーズの最新作『メトロイド サムスリターンズ』をクリアしたので、感想を書く。

このゲームは、敵が本気で殺しに来る。過去に2Dメトロイドは『スーパー』『フュージョン』『ゼロミッション』の3作をやったけど、こんなに死んだ覚えがない。ボスはもとよりザコキャラの一撃が重い。「難易度ノーマルで既にハードなんじゃ?」っていうレベル。

新アクションの「メレーカウンター」。敵の攻撃にカウンターで反撃できるシステムだけど、これがあるからなのか、やたら突撃してくる敵が多い。しかも、ブロックに上がって画面が切り替わった直後にアタックしてくる奴もいる。もう何度不意打ちを食らったかわからない。

ボス敵はほとんどがメトロイドの進化体なんだけど、初見時は動きに対応できなくてやられることがしばしば。何度か戦っているうちに動きに慣れてくるが、それでもミスって大ダメージを受けると焦る。

あと、リメイク前にはいなかった掘削ロボがボスキャラで追加されているんだが、こいつが強すぎる。初見殺しの攻撃をいくつも備えていて、下手をするとラスボスより強い。なんで作業用のロボットがこんなに強烈なんですかねぇ……。

『サムスリターンズ』は死にまくる一方で、ボス戦の場合、リスタートは直前のフロアからになっている。これまでのメトロイドは一度死んだらセーブポイントからやり直しが基本だったが、本作はそうではない。これは要するに「何度も死んで攻略法を覚えろ」というスタッフからのメッセージだ。「直前からやり直せるから、安心して死んでね!」と……。

本作には「エイオンアビリティ」という新システムがあって、この能力を使うことでマップの探索・アイテム収集はそれほど苦労せずに行える。そのかわり、敵が強い。つまり、アクション方面のテクニックが要求される。

そのため幾度となく死闘を演じることになるが、それだけにボスを倒したときの達成感は半端ない。ボス相手にメレーカウンターを決めたときは気持ちいいし、ラスボス戦は合間合間の演出もよかった。

今は、2周めのプレイをしている。初回クリア時はアイテム収集をおざなりにしていたので、今回は100%集めるつもり。ついでにハードモードにしてみたが、ザコキャラの体当たり3発くらいで死んだときは思わず笑った。だが、ボス戦は違った。もう前回のプレイで動きは覚えたので、メトロイドを瞬殺できるようになっていた。

あんなに苦労したメトロイドを一方的に屠れる快感。これは2周めだからこそ味わえる喜びだ。『メトロイド サムスリターンズ』は1回のプレイでは終わらない。何度も繰り返す楽しさが、そこにはある。

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