アイアン・フィスト シーズン1 第4話「伏龍の目覚め」レビュー

「クン・ルンの王が“優しさは普遍の法則だ”と」


Netflix限定オリジナルドラマ、『アイアン・フィスト』のあらすじと感想。今回はシーズン1の第4話。

前回のレビューはこちら。

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あらすじ

シーズン1 エピソード4 - 伏龍の目覚め

窓から突き落とされたダニーは、マンションから落下し、地面に激突して気絶してしまう。

次に目覚めたとき、ダニーは隠れ家の中にいた。ウォードが声をかけてくる。彼が突き落とした犯人だった。怒るダニーだったが、そこに現れたハロルドの姿を見て、思わず言葉を失う。

ハロルドは自身に関する真相を語った。彼は癌にかかり、確かに一度は死んだ。だが、ヤミノテの秘術によって復活を果たしたのだ。しかしその代償として、彼はヤミノテの手駒になり、自由を奪われた。このことを知っているのもウォードだけで、ジョイは本当に父親は死んだものと思っている。

ハロルドの命令により、ウォードはダニーの要求をすべて飲むことになってしまう。ハロルドは、ダニーを使ってヤミノテを倒す目論見だった。これにより、晴れてダニーはランド社の正式な後継者として認められる。

一方、コリーンが賭け試合に参加した様子は、生徒のダリルによってスマホで撮影されていた。道場の生徒たちは、自分たちの先生の活躍に興奮する。しかし彼女は、これは武道の精神に反することだったとして、自らとダリルを戒める。

だがコリーンは、またも賭け試合に参加する。激しい戦いの中で、彼女は破壊の快感に目覚めるのだった。

大株主になったダニーは、社内で行われていた会議に参加する。そこでは、特許を取った新薬の価格戦略を行っている真っ最中だった。毎年5万人が死んでいる病気に対する薬だと説明を聞いたダニーは、人の不幸で儲けを得るべきではないと言い、原価で売るべきだと主張する。ウォードを始めとした幹部は反発するが、ダニーは大株主の権利を使い、主張を通した。

その夜、ダニーは自分が住んでいるマンションにジョイを招いて雑談をする。先日、取り引きで入手した埠頭の件について質問するのが目的だった。実は、あの埠頭を手に入れたのはヤミノテの支持であり、彼らが何を企んでいるのか調べてほしいとハロルドから言われていたのだ。しかし、埠頭で行われていることに関しては、ジョイもまったく知らないとのこと。

その後、ジョイが家に帰ろうと部屋を出たとき、手斧を装備した謎の一味が襲いかかってくる。ダニーは光る拳と拳法を駆使して一味を撃退する。

逃げていった一味が残した「金の浜」というワードを調べるため、彼はコリーンのもとを訪れる。彼女によれば、「金の浜」とは中華料理店の名前だという。そしてその店は、三合会のヤン家が取り仕切っているとも。

それを聞いたダニーは、単身、「金の浜」に乗り込む。ボスのヤンに、なぜジョイを襲ったのかと尋ねる。ヤンによれば、例の埠頭は先にヤン家が契約していたのに、あとから割り込んできたランド社が許せなかったのだという。そこでダニーが、「あれはヤミノテに強要されたことだ」と説明すると、ヤンは恐れをなしてあっさり引き下がった。

その頃、ハロルドの隠れ家にヤミノテが現れる。彼らは、埠頭を入手した褒美として、「ジョイを遠くから眺める権利」をハロルドに与える。久しぶりに見た娘の姿にハロルドは感動するものの、彼女が怪我をしていることに気づく。

ヤミノテから事情を聞いたハロルドは、彼らに頼み、ジョイを殴った三合会の手下を殺害するのだった。

一方、ヤミノテに部下を殺されたヤンは、密かにダニーへ小包を届ける。小包の中には、謎の記号が描かれた小さな紙袋が入っていた。それこそ、ヤミノテが埠頭で行っていることを示す証拠だった。

ダニーは、アイアン・フィストの使命が迫っていることを悟る。彼の胸には、不死龍シャオラオのマークが描かれていた。

感想

ダニーの後継者問題が終わり、新たにヤミノテとの戦いが始まる。今回は、その序章といった感じ。

今回のエピソードで、ヤミノテには死者を蘇らせる秘術があることが確定した。『デアデビル』のシーズン1で死んだはずのノブが、シーズン2で再登場できたのは、つまりそういうこと。また、エレクトラ復活の伏線でもある。こういった横のつながりを感じさせるのは、ユニバース方式ならではだろう。

晴れてランド社の正式な後継者と認められたダニー。そのことを発表する記者会見で、記者から精神病院に入院することになった経緯を尋ねられるが、彼は「ジョイとウォードが必要な治療を受けさせてくれた」とふたりをかばう返答をする。優しい。一方、ジョイはダニーと再開したことで、自分がどれだけ嫌な人間になったか痛感したと語る。

ドラマに限らず、フィクションにおいて、主人公は周囲に影響を及ぼしていく存在として語られる。ジョイの件も、まさにその一例だ。子供の頃の純粋さを持ち続けるダニーが、彼女を少しだけ変えたのだ。現時点ではまだヒーローらしい活躍はしていないダニーだが、少なくとも主人公らしい行動をしていることに疑う余地はない。そして彼の行動は、今後も多くの人に影響を及ぼしていくことになる。

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