アニメ版『悪魔城ドラキュラ ーキャッスルヴァニアー』シーズン1 感想

Netflixのオリジナルアニメ『悪魔城ドラキュラ ーキャッスルヴァニアー』のシーズン1を視聴したので、感想を書こうと思う。

原作は同名のゲームシリーズ。人間を滅ぼそうとするドラキュラと、それに抵抗するベルモンド一族の戦いを描く、というプロットは共通しているが、ストーリーは完全にオリジナル(一応、シリーズ第3作の『悪魔城伝説』がベースになってはいる)。キャラクターも名前が同じなだけで、ゲーム版とのつながりは一切ない。そのため、ゲームを遊んだことがない人でも楽しめる。

大まかなあらすじとしては、ドラキュラには人間の妻がいたのだが、その妻が教会の魔女狩りで殺されてしまったため、激怒したドラキュラが人間を滅ぼすことを決意するというもの。

ドラキュラは科学の造詣が深く、妻となった女性も科学を学ぶためにドラキュラ城を訪れたことがきっかけで結婚する。しかし、中世時代の文明で教会の影響力が強いこの世界では、妻の試みは理解されず、魔女狩りの対象になってしまう。

ところで、このドラキュラだが、妙なところで律儀だったりする。妻が処刑されたことを知ったとき、ドラキュラは「1年以内に反省すれば許してやる」と人々に宣言する。もちろん、これは闇の軍勢をそろえるための時間稼ぎという意味合いもあるのだが、1年後の期限日にわざわざ約束が守られているかどうか確認してから襲うあたり、律儀だなぁと思った。その分、人間側の自業自得という感が強い。

そして闇の軍勢が人々を襲い始めるのだが、一方、主人公のベルモンドはというと、酒場で呑んだくれたりしてまったくやる気がない。それには理由があり、実は、ベルモンド一族は魔物退治を生業とする家筋だったのだが、あるとき教会によって追放されてしまったのだという。つまり、今回の事件は全部教会が悪い。

そんなベルモンドだが、立ち寄った町で厄介事を解決していくうちに、家業を継ぐ決意をする──というのが、シーズン1のストーリー。ドラキュラとの直接対決は描かれず、あくまで旅の始まりという感じ。

シーズン1は全4話だが、Netflixらしく、一気見することを前提にしている節がある。週1放送のアニメなら、1話ごとに盛り上がりを用意するのが一般的だが、この作品の場合、盛り上がりは第4話に集中している。とはいえ、全体のテンポが良いので、1話〜3話も視聴していて特に苦痛は感じなかった。

特色としては、グロ描写に容赦がない。この辺もやはりNetflixらしく、「うちは地上波じゃないんだから、視聴は自己責任で」という意思を感じた。魔物が人々を襲う描写は当然として、主人公の攻撃でもグロが描写されたりする。ベルモンドが人間相手にムチをふるえば、指はちぎれるわ、目玉は飛ぶわで、ほかの登場人物からも「ちょっとやりすぎでは」と言われたりする。

アクション時の動きはヌルヌル。この辺はさすが海外アニメ。特に、第4話のベルモンド対アルカードのバトルは一見の価値あり。

シーズン1は、ドラキュラを倒すパーティが集まったところで幕を閉じる。この続きはシーズン2まで待たなくてはならない。全体的に丁寧でそこそこ面白かったので、続編も楽しみだ。