アイアン・フィスト シーズン1 第3話「うなれ、必殺の拳」レビュー

「“気”を集中させればどんな敵にも勝てる」


Netflix限定オリジナルドラマ、『アイアン・フィスト』のあらすじと感想。今回はシーズン1の第3話。

前回のレビューはこちら。

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あらすじ

シーズン1 エピソード3 - うなれ、必殺の拳

ダニーが病院から脱走したことを受けて、ウォードの手下がチカラ道場に侵入してくる。手下たちはコリーンがダニーを匿っているのではと推測したが、コリーンは否定して追い返す。しかし実際のところ、ダニーはまさしく道場にいたのだった。

翌日、コリーンは面倒事はごめんだと、さっさと道場を去るようダニーに告げる。ダニーは自身の問題に決着をつけるため、ジョイとの話し合いに臨む。

しかし、そこでジョイから告げられたのは、1億ドルを渡すかわりに「ダニー・ランド」の名前を捨てて別人として生きてくれ、という取引だった。彼女は昔の友情よりも、現在の自分と兄の立場を取ったのだ。この思いもよらなかった言葉に、ダニーは憤慨する。

その後、墓地を訪れたダニーは、自分と両親の墓石が誰かによって手入れされていることに気づく。近くにいた草刈りの男に尋ねてみると、自分は知らないが、事務所で聞けば誰が手入れしているかわかるだろうと言われた。

ダニーは墓石を手入れしていた人物を尋ねた。それはダニーもよく知っている人物だった。弁護士のジュリ・ホガース。かつてランド社で法務部の実習生として働いていた彼女が、墓石を手入れしていた人物だった。

ホガースと対面したダニーは、子供の頃の思い出を語り、自分が本物のダニー・ランドであると信じてもらうことに成功する。彼女は、見習いだった自分に仕事をくれたダニーの父に恩義を感じており、現在のダニーの件も(条件つきとはいえ)無料で弁護を引き受けることを約束。さらに、新しい服を買うお金と寝泊まりする部屋まで提供してくれた。

その頃、隠れ家で格闘のトレーニングをしていたハロルドだったが、そこへ彼の主が現れる。彼の主は、勝手に隠れ家から抜け出したハロルドを咎め、その場で罰を与える。それにより、ハロルドは両手に傷を負うはめになるのだった。

裁判を見越して、ダニーが本物である証拠を集めようとするホガースだったが、ミーチャム家の手回しによって、出生証明書や医療記録などが失われていた。そこでダニーは、昔スケートボードで遊んでいたときに腕を骨折したことを思い出す。その際、レントゲン写真を撮っていたのだ。

ダニーはレントゲン写真を求めて、病院の倉庫を訪れる。そこでひとりの男がファイルを漁っていた。てっきり職員だと思って油断していたダニーだったが、レントゲン写真のことを尋ねると、男はメリケンサックで武装して襲いかかってきた。不意打ちをくらったダニーだったが、アイアン・フィストの拳を発動させて形勢逆転する。しかし男は、一瞬の隙をついて倉庫内に火を放った。間一髪で脱出するダニー。だが、炎によって、レントゲン写真は永久に失われてしまった。

怒りに震えるダニーは、ウォードとジョイがランチをしている場に乱入し、憤りをぶつける。骨折の件はウォードしか知らず、誰が手下を送ったのかは明白だった。

兄の肩を持つジョイだったが、本心では誰が一番の被害者なのかはわかっており、心を痛める。そして自宅へ戻った彼女は、あることに気づく。

一方、生徒のダリルが賭け試合に参加していることを知ったコリーンは、ダリルの行いを批判したものの、自身もまた地下の賭け試合への参加を決める。道場を運営していくためにはどうしてもお金が必要だった。その日の試合には勝ったコリーンだったが、胸中は複雑だった。

後日、ついにダニー側とランド社側で交渉の場が設けられる。ホガースは、ランド家の相続人に保証されるあらゆる権利を主張、株式の51%や役員会への参加などを要求する。当然、ウォードはダニーが本物である証拠はないとして突っぱねるが、そこで彼女は、ひとつの物証を提示する。それは、ダニーが子供の頃、ジョイへのプレゼントとして作った粘土細工だった。粘土細工にはダニーの指紋がはっきり残っており、それは現在のダニーのものと完全に一致する。

裁判での負けを悟ったウォードは、「できるだけ裁判を長引かせてやるぞ」と通告するが、それはどう見ても負け犬の遠吠えだった。その日の交渉はここまでとなり、一同は解散する。あの粘土細工は、明らかにジョイからの支援だった。ウォードは、実の妹に非難の目を向ける。

その後、ウォードは今後の対策のため隠れ家に向かう。だが、その動きを怪しんだダニーが、彼のあとを付けていた。建物の壁をよじ登ってウォードがいる部屋を目指すダニーだったが、窓を開けたところで、何者かに突き落とされてしまう。

感想

『ジェシカ・ジョーンズ』からホガースが登場。同作ではあまりいいところがなかった彼女だが、今回はダニーの心強い味方として活躍してくれた。

それにしても、ホガースがあっさりダニーが本物であると信じたところを見るに、やはり利害関係が絡まなければ素直に受け入れてくれるのだなぁ、と思わずにはいられない。

前回でダニーのことを認めたジョイだったが、自分と兄の地位を守るため、彼に名前を捨てるよう取引をすることに。当然ながらダニーは「金の問題じゃない」と反発する。

一方、生徒たちには名誉の大切さを説くコリーンだったが、道場を運営していくために賭け試合への参加を余儀なくされる。

今回のエピソードでは、金と名誉のバランスがひとつのテーマだったように思われる。どっちが正しいとは簡単には言えない問題だ。

さて、ダニー・ランドが本人である物証が出てきたことで、この件はまもなく終わりとなる。次回からは、ハロルドを裏から操る謎の存在との戦いがメインになっていく。

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