アイアン・フィスト シーズン1 第2話「黒きタカが羽ばたく時」レビュー

「生ける兵器であり、ヤミノテの宿敵だ」


Netflix限定オリジナルドラマ、『アイアン・フィスト』のあらすじと感想。今回はシーズン1の第2話。

前回のレビューはこちら。

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あらすじ

シーズン1 エピソード2 - 黒きタカが羽ばたく時

病室のベッドで目覚めるダニー。すぐそばに白衣を着た男が座っている。男は、ここはバーチ精神科病院だと語った。

ダニーの身体はベッドに拘束されていた。男に外すよう頼むが、断られる。そして男は、楽になりたかったら死ぬしかないと、ダニーの首にフォークを突きつけてきた。次の瞬間、病院のスタッフたちが慌てて部屋に入り、男を止める。男は名前をサイモンといって、実はこの病院の患者だった。

その頃、ランド社ではウォードとジョイが「ダニーもどき」の件で会話していた。ジョイは、薬を盛ったことを後悔していると告白する。彼女の頭の中では、「もしかしたら本物では……」という疑惑が拭えずにいた。

本物の精神科医から診察されるダニーは、15年前にヒマラヤで起こった出来事を語る。飛行機が事故で墜落し、両親が死んだあと、自分は2人の僧侶に助けられた……と。その話を聞いて、医者はますますダニーが精神病だと確信を強めるのだった。

サイモンが病室に現れ、先程の行為を謝罪する。その後、彼が病院を案内してくれる。ここは病院と呼ばれているが実際には監獄で、72時間ごとに薬を飲まされて抵抗する力を奪われるのだという。ダニーも既に薬を飲まされていた。

それからも医者による診察は続いていった。医者はダニーの過去を聞き、その内容について、ジョイに電話して確認をする。だが、そうするうちに、彼は本物のダニーではないかと医者は考え始める。そしてそれは、ジョイも同じだった。

一方、ハロルドは隠れ家から出て、自らダニーのもとへ。事前に医者に手を回して、ダニーに注射を打って意識を朦朧とさせ、「自分は幽霊だ」と名乗っていろいろ質問をする。その会話の中で、ハロルドは、ダニーが「アイアン・フィスト」と呼ばれるクン・ルンの戦士であり、ヤミノテの宿敵であることを知った。

その後、薬の副作用で苦しむダニーのもとに、ジョイから贈り物が届けられる。それはマーブルチョコだった。彼女の意図を察したダニーは、色とりどりのチョコの中からとある色だけを除いて袋に戻す。

そこに、コリーン・ウィングが面会にやってくる。彼女は、「ダニーと名乗る男が精神に異常をきたしている」と証言する内容の書類にサインを求められた、と語った。サインを求めてきたのはウォードであり、もし応じれば道場に寄付をするとも言ってきたという。

実際にダニーと話してみた結果、コリーンはサインを拒否することを決める。そんな彼女に、「これをジョイに届けてくれ」とダニーは例の袋を渡した。

マーブルチョコからは茶色だけが抜かれていた。それを見て、ジョイは涙を流す。幼い頃、2人でチョコの茶色以外を食べた。そのことはダニー以外は知らない。彼は本物のダニーだと、ついに彼女は確信した。

一方、ダニーがヤミノテの宿敵だと知ったハロルドは、彼を安全な場所へ移動させようとする。しかし、その決定にウォードは反発し、病院内の手下を使ってダニーを襲わせた。

3人の男に殴打されるダニーだったが、不幸中の幸いで、打撃の衝撃によって薬の効果が失われた。力を取り戻したダニーは反撃し、男たちを倒す。そのまま部屋を出た彼は、アイアン・フィストの能力──「光る拳」で鋼鉄のドアをぶち破り、脱走に成功する。

その様子を、病院の監視カメラを通じて見ていたハロルドは、驚愕の表情を浮かべるのだった。

感想

ほとんど会話がメインで、全体的に低調な回。ただし、その中でもマーブルチョコでダニーが本物だとジョイが確信するシーンや、「光る拳」の初披露など、見所もないわけではない。

「自分はアイアン・フィストだ」とか、「クン・ルンは別次元にある」などと言っているダニーが精神病だと疑われるのは、当然といえば当然。だが、それを抜きにしても、患者を退院させる気がないあたり、やはりまっとうな病院ではない。おそらく、これまでもミーチャム家に都合の悪い人間を閉じ込めるのに利用されていたのだろう。

今後の伏線として、ハロルドが「ヤミノテ」を知っているという点がポイント。ヤミノテ(ザ・ハンド)は『デアデビル』のシーズン2で初登場した組織だが、この『アイアン・フィスト』においても主な敵組織として登場、その内情がより詳しく描かれることになる。

ところで、そのハロルドだが、実の息子に対して「お前は俺の一番の手下だ」というあたり、なかなか凄い。今後もミーチャム家はその歪みっぷりで視聴者を楽しませてくれるので、要注目だ。

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