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Mediumが経営難に陥っている話

アプリ・サービス

ブログサービスであるMediumの経営がうまく行っていないようだ。

2017年初め、Mediumは従業員の3分の1にあたる50人を解雇し、ビジネスモデルを変更すると発表した。

また2月21日には、約10ヶ国における公式Twitterと公式Facebookの運用を停止するとも発表。その中には日本も含まれていた。

medium.com

日本語のタグ機能は残されるものの、公式パブリケーションの運用が停止するため、事実上、日本におけるMediumの盛り上がりは終了したと見て間違いないだろう。

Mediumは、Bloggerの創業者であり、Twitterの共同創業者でもあるエヴァン・ウィリアムズ氏によって、新時代のブログサービスとしてローンチした。「ジャーナリズムの再生」をミッションに掲げ、シンプルで使いやすい機能と独自のアルゴリズムから、ライターを中心に支持を集めてきた。それがどうして、こうなってしまったのだろう?

以下のリンク先では、Mediumが抱える問題点を詳細に分析している。

www.businessinsider.jp

簡潔にまとめると、こういうことだ。

  • CEOが「広告依存型のビジネスモデル」を嫌っている。

  • コミュニケーションが雑で、いい加減なところが多い。

  • そもそもCEOが収益を気にしていない。

  • 失敗を罰しないが、「話したくない話題」を避ける傾向にある。

要するに、CEOのエヴァン・ウィリアムズは「広告依存型のビジネスモデル」を嫌う一方で、それにかわるビジネスモデルを提示できていない。それどころか、収益の話自体、避ける傾向にある。このCEOの性格が、Mediumの現状につながっているということだ。

また、エヴァンと同じTwitterの共同創業者で、現CEOのジャック・ドーシーも、Twitterの経営で苦戦している。

彼らに共通しているのは、アーティスト型の経営者であるという点だ。アーティスト型の経営者は、強いこだわりから革新的なサービスを生みだす一方で、マネタイズには無頓着な傾向がある。むしろ、こだわりの強さがマネタイズを妨害してさえいる。

MediumとTwitterの現状から学べるのは、サービスを作る能力と、事業を継続する能力はまったく別物だということだ。エヴァンにせよジャックにせよ、ここは1つ謙虚になって、経営のプロに会社を譲ったほうがいいのかもしれない。

そういえば、Evernoteも以前、創業者が辞退して、経営のプロに会社を譲る1幕があった。当時は創業者が辞めてしまうということに不安を感じたが、今思えば、あれは英断だった。

ところで、日本のブロガーの中には完全にMediumに移行してしまった人がいるのだが、彼らは、突然サービスが終了してしまったらどうするのだろう?

もちろん、レンタルブログの場合、どこもそういった不安がつきものだが、少なくとも大手なら事業の継続を期待できる。なにより、日本人の読者にとっても馴染みが多い。

一方、Mediumは公式パブリケーションの運用が停止し、従業員の3分の1をリストラ、新しいビジネスモデルも提示できていない。シンプルさは魅力ではあるが、ただそれだけの理由で完全移行するには、かなりの不安がある。