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Samsungの新機種から、Chromebookの今後の展開を考える

2017年に入ってからChromebook市場に大きな展開があった。Samsungが新たなChromebookを出してきたのだ。新たなChromebookとは、「Samsung Chromebook Plus」と「Samsung Chromebook Pro」の2種類。後者が上位モデルとなっている。ここで重要なのは、PlusにせよProにせよ、Chromebookとしては高価格帯(下位モデルのPlusで449ドル)だということ。

Samsung Chromebookの最大の特徴は、タッチ対応でなおかつスタイラスペンを搭載していること。ヒンジ部分が360度折り曲げられるようにもなっているので、タブレットのように使うこともできるし、もちろんAndroidアプリにも対応している。

……こう書くと完全無欠のマシンのように思えるが、実機レビューを眺めてみると、そうでもないらしい。いろいろ不満はあるが、一番の問題はAndroid版のMicrosoft Officeアプリに対応していないという点だ。詳細は下記のリンクを見てほしい。

lifestyleimage.jp

少し擁護すると、どのChromebookであれ、現状ではAndroidアプリへの対応は完璧ではない。とはいえ、Microsoft Officeが使えないのはさすがに痛く、この点で「期待していたのとは違った」と感じるユーザーも多いようだ。

一方、Chromebookとしての基本機能は充分に満たしており、また3:2という比率のモニターは、プログラミングやライティングをするには最適なサイズといえる。総合すると、「期待とは違ったが、それでも良モデル」といった感じだろうか。

僕も初報を目にしたときは興味を惹かれたのだが、TOSHIBAのChromebookを買ったばかりなので、今回は購入を控えた。

興味深いのは、このタイミングでSamsungが上位モデルのChromebookを投入してきたことだ。以前からChromebookを投入してきていたSamsungだが、なんというか、今回のは未来を見据えている感じがする。今後、どんどんChromebook市場が伸びてくるので、今のうちにハイエンドモデルのノウハウを蓄積しておこう、と。そんな意図が感じられる。

実際、米国でのChromebook市場は伸びている。教育機関向けを中心に高い人気を誇り、Macの出荷台数を上回ったという報道まである。

確かに、Chromebookは簡単だ。アップデートは自動的で、Windowsのようにセキュリティソフトを入れる必要もない。Googleアカウントがあれば簡単に管理できるし、なにより基本機能が絞られているぶん、Macと比べて破格の安さになっている。それでいて起動は素早い。なるほど、これは確かに子供が使うのに適している。

対して、日本ではさっぱりChromebookが流行らない。Macよりも雑に扱われている。そのせいで、Chromebookを購入するには海外から輸入しなければならないことがほとんどだ。

実際、このSamsungの新機種も日本では販売されていない。日本で購入できるのは、これより以前のモデルになる。

日本人は変化を嫌う傾向があり、馴染みがあるWindowsから離れることに不安な人が多いのだろう。しかし、Chromebookはそもそもライトユーザー向けの製品なのだ。「PCのことなんてわからない、自分で調べるのも面倒」という人にこそ合っている。だからこそ、日本でChromebookがまったく売られていないことは残念でしかたがない。

この点は、もうGoogleさんに期待するしかないだろう。メーカー、ショップ共にやる気が見られないので。Googleさんが主導して、ライトユーザー向けのキャンペーンを展開してほしい。

……ちょっと話が逸れた。

今回のSamsungの展開からは、Chromebookの未来がある程度予測できる。つまり、Chrome OSとAndroidの融合だ。これまでにも方々で語られてきたが、やはり両者は融合に向けて動いているのだと思う。

近い将来、Chromebookでは完璧にAndroidアプリが動作するようになり、タブレットとパソコンの両方を兼ね備えた存在になる。しかも、もともとが動作の速いChrome OSなので、低価格モデルであっても不満なく使用できる。そして、その流れを教育市場が支える。

Chromebookの未来は明るい。今後も魅力的な機種がどんどん登場するだろう。問題は、日本から購入するには輸入しか方法がないことだ。僕個人としてはそれでも構わないのだが、技適マーク等で抵抗感がある人もいるだろう。やはり、ここは1つGoogleさんの手腕に期待するしかない。

参考:

「Chromebook」、米市場出荷台数でMacを上回る(IDC調べ) - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)

Chromebookが米国でウケた理由とは? Acer米国市場担当者に訊く|WIRED.jp