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姫呂ノート

散文的な個人ブログ

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アイデア本の決定版──『アイデア大全』のすすめ

読書

『アイデア大全』という本を買った。これが実に素晴らしい内容で、アイデア本の決定版だと思った。

実用的なだけでなく、読んでいて面白い。内容もわかりやすくまとまっている。表紙もクールだ。欠点が見当たらない。

多くの人に読んでもらいたので紹介しよう。

『アイデア大全』とは?

読書猿さんというブロガーが書いた、アイデア発想法の本。僕は以前から読書猿さんのブログを読んでいるが、創造性に関する記事がいくつもあって大変参考になる。

その読書猿さんが本を出すという。これはぜひ購入しようと思った。

本書の特徴は、古今東西の発想法が42個紹介されていること。

  • バグリスト
  • エジソン・ノート
  • ランダム刺激
  • なぜなぜ分析
  • ルビッチならどうする?
  • 形態分析法
  • 弁証法的発想法
  • 源内の呪術的コピーライティング
  • シソーラス・パラフレーズ
  • ……etc。

まさに発想法の集大成といえる内容だ。

本書の構成が優れているところ

本書は構成が優れている。ただ発想法を紹介するだけではなく、読んだ人が実践できるように導いているのだ。

1つの発想法につき、具体的な手順を記した「レシピ」、実例を紹介した「サンプル」、意義やポイントを掘り下げた「レビュー」の3段構成になっている。

著者の読書猿さんは、本書を実用書ではなく人文書と位置づけている。そのための3段構成で、ためになるだけでなく、知的満足感も得られるようになっている。そこがほかのアイデア本と一線を画すところだ。

個人的に気になったアイデア

個人的には「ディズニーの3つの部屋」という発想法が興味深かった。

これは「夢想家」「実務家」「批評家」の3つの立場から意見を書いていくというもので、ウォルト・ディズニーは、この3者思考のためにわざわざ会議室を分けていたらしい。

「夢想家の間」ではひたすら空想を広げ、「実務家の間」で空想を実現化する方法を考え、「批評家の間」で企画の欠点や成功の可能性が徹底的に検討される。

夢想家、実務家、批評家の3者は誰しも頭の中に持っているものだが、アイデアを考えているとき、この3者が入り乱れて考えがまとまらないということがままある。それを防ぐために、今は夢想家、今は実務家というように、意識して人格モードを切り替える。合理的な点が素晴らしいと思った。

全人類におすすめ

本書をおすすめしたいのは、アイデアを必要としている人。つまり、全人類だ。なぜなら、アイデアを必要としない人間なんていないからだ。

アイデア発想法は、ビジネスだけでなく、趣味の世界でも有用。また、人間関係といったコミュニケーション面でも力を発揮する。

なにかトラブルに見舞われたとき、結局のところ頼れるのは自分の力だ。そして人間の力は、ほとんど考える力に依存している。考え方を変えることで、目の前の問題に対処することができる。

長い人生の中で、アイデアを必要とせずに生きられる人間はいない。だからこそ人は、創造性について学ばなくてはならない。

本書は、アイデア発想法がわかりやすく、実践的に、その背景まで含めて紹介されている、アイデア本の決定版だ。だからこそ、全人類に勧めたい。