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姫呂ノート

散文的な個人ブログ

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一般開放されたLINEブログ、その主な機能と雑感

アプリ・サービス

LINEブログが一般にも開放された。これまでは芸能人など、LINE社が招待したユーザーしか使えなかったが、これからは誰でもブログを開設できるようになった。

このLINEブログ、ちょっと調べてみたが、これまでのブログサービスとは趣が異なるようだ。そこで今回は、LINEブログの基本的な機能と、その雑感を書いてみたい。

LINEブログの主な機能

まず、主な機能は以下のとおり。

  • 基本的に、操作はスマホアプリからのみ。
  • 独自の「LINE絵文字」が使える。
  • 30種類の日本語ウェブフォントが無料で使える。
  • ほかにブログに対して「いいね!」や「フォロー」ができる。
  • タグによる検索が可能。
  • 自身のLINEのタイムラインにブログの更新を通知できる。
  • LINEアカウントを利用してブログを開設するが、匿名でできる。

「いいね!」や「フォロー」の仕組みは今時といった感じだが、操作をスマホアプリからのみに絞っている点が特徴的だ。

同社はライブドアブログも運営しているので、住み分けのために、あえてスマホに絞っているのだと思われる。

www.lineblog.me

LINEブログの設計思想

で、このLINEブログをけんすうさんが絶賛している。

lineblog.me

記事そのものには「なるほど」と思わされる点も多い。

引き合いに出されているMediumに関しては、おっしゃっているとおり、「書き手しかいないネットワーク」になってしまっていて、ただ読むだけのユーザーは少ない。そして良質のコンテンツばかり集まってしまったがために、(ライティングの)初心者はお断りという雰囲気になってしまっている。

しかし、ではLINEブログの戦略が当たりそうかといえば、これも疑問だ。

「最初に芸能人ばかり集める」という戦略は、確かに読者を集めるだろう。しかし、その読者のほとんどは芸能人のファンたちだ。ファンが求めているのは「自分が好きな人が書いたもの」であって、それ以外の、名前も知らない誰かが書いたものには興味がない。

このネットワーク化がうまくいけば、芸能人たちも、より読者を増やすために、さらにLINE BLOGに集まってくるでしょうし、そうすると中堅の書き手もLINE BLOGに集まってきます。そのうち、メディアも参加してくるでしょう。LINE BLOGに参加しないと、読んでくれる人の数が少なくなる・・・というところまで来れば、日本のネットメディアを制したも同然です。

けんすうさんは記事の最後でこんなことを書いている。このうち、前半部分の「芸能人たちも、より読者を増やすために、さらにLINE BLOGに集まってくるでしょうし」の部分は同意するのだが、それ以降の「中堅の書き手もLINE BLOGに集まってきます」に関しては、その可能性は低いと思われる。

現時点で2000人を超える芸能人がいるということは、タグによる検索やランキングなどでも芸能人ばかりが引っかかるということだ。そうすると、LINEブログというネットワークにおいて、知名度で負けている一般ユーザーは最初から不利なのである。ほかのブログサービスのように、名前も知らない誰かの記事がバズるようなことは滅多にない。

中堅の書き手にとって、LINEブログは旨味がない。おそらく、同社もそれを理解しているからこそ、ライブドアブログとの並行運営というかたちにしたのだ。

けんすうさんは、LINEブログが日本のネットメディアを制するところまで想像しているようだが、そこまでは行かず、LINEブログは「LINEブログ村」とでも言うような、独立したコミュニティを形成して終わりだろう。

以前、Facebookが世界のネットメディアを制するというような論調があちこちで展開されていた。同サービスが流行りだした頃は特に顕著だった。それから数年が経過したが、Facebookがメディア全体を牛耳るということはまったくなく、人々は検索エンジンやブログサービスといったものを相変わらず使い続けている。むしろ、Mediumなどの登場によって、ブログは新たな進化を迎えようとしていると言ってもいい。

これは、元々インターネットというものが、オープンに広がっていこうとする性質を備えているからだろう。クローズドなサービスが、ネットメディアを制しようというのは、最初から無茶な話なのだ。

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