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姫呂ノート

散文的な個人ブログ

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AppleがSurface Studioを作らなかった理由を考える

ガジェット

先月の終わりに、Appleとマイクロソフトの新製品発表会があった。そこでAppleはMacBook Proのニューモデルを、マイクロソフトはSurface StudioというデスクトップPCを発表し、話題になった。

特にSurface Studioは、Surfaceシリーズ初のオールインワン・デスクトップPCであり、巨大なタッチ画面にSurfaceダイヤルという新しい入力方法を提案したことで、大きな反響を呼んだ。

youtu.be

それに比べるとMacBook Proは、ファンクションキーの廃止という変更点はあるものの、基本的には既存製品の延長だ。そのため、業界ウォッチャー間では、今回はマイクロソフトに軍配が上がるという意見が多い。

しかし、なぜAppleはMacをタッチ画面にしないのだろうか。はっきり言ってしまえば、Surface Studioのような製品は、Appleが先に作ってもよさそうなものだ。だが、Appleは作らなかった。なぜだろう?

そのヒントは、以下の動画にありそうだ。

youtu.be

この動画は障害者を応援するためのものであり、同時に、これまでいかにAppleが、障害者にも製品が使えるよう気を配ってきたか、というアピールでもある。

動画の肝は、この動画を編集している女性もまた障害者であるという点だ。これに関してはWIREDの記事が詳しい。

wired.jp

さて、Appleはなぜ、Macにタッチ画面を搭載しなかったのだろう。それにはさまざまな理由が考えられる。たとえば、タッチ形式にするとディスプレイが指の脂で汚れてしまうとかだ。しかし、それ以上に大きいのは、「アクセシビリティ」の問題だったと思う。

Surface Studioは、デザイナーにうってつけの製品だ。巨大なタッチ画面とSurfaceダイヤルがもたらすであろう可能性は、紙に絵を描く時代の終焉を本格的に予感させる。だが、PVを見てもわかるとおり、この製品を使いこなすためには「両腕、両指」がかかせない。それらがなければ、Surface Studioはただの高性能パソコンでしかないのだ。

一方で、ここ最近のMacシリーズは大きな変更点こそないものの、各種の機能は確実に向上している。それにより、「障害者であってもクリエイティブなことできるコンピュータ」というSurface Studioにはない魅力を備えている。

当然、「アクセシビリティ」の機能は世の中の大多数の人には関係ないものだ。健常者であるウォッチャーたちがSurface Studioのほうに惹かれるのも無理はない。しかし、「障害者であっても使えるようにする」という、真の万人向けの姿勢こそがAppleを支えているものであることを忘れてはならない。この姿勢がある限り、Appleは世の中に必要とされ続けるだろう。

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