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姫呂ノート

散文的な個人ブログ

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ルーク・ケイジ シーズン1 第1話「決意の時」レビュー

ルーク・ケイジ

「誰もが王になりたいのさ」


Netflix限定オリジナルドラマ、『ルーク・ケイジ』のあらすじと感想。今回はシーズン1の第1話。

あらすじ

シーズン1 エピソード1 - 決意の時

『ジェシカ・ジョーンズ』の事件以降、ルーク・ケイジはヘルズ・キッチンを離れ、ハーレムに居を移していた。昼は「ポップの理髪店」で窓拭きと掃除を、夜はクラブの厨房で皿洗いをしながら、貧しくも静かに暮らしていた。

そんなルークに、理髪店の店主ポップは「ほかの連中のように人助けをしたらどうだ」と提案する。ポップは、ルークが「無敵の皮膚」と怪力を持ちながら、その能力を活かさないことを残念に思っていた。だがルークは、妻レヴァを失った悲しみをいまだに引きずっており、前に進むことができずにいた。

ある日、理髪店に出入りしているチコという少年が拳銃を所持しているのをルークは目撃する。同じ夜、クラブの厨房で皿洗いをしていると、マネージャーから、バーテンダーのダンテが急遽欠勤になったので代理をやってほしいと言われる。仕方なくバーテンダーをやっていると、そこに美しい女性の客が現れる。ミスティ・ナイトというその女性は、クラブの2階をじっと見つめる。その視線の先には、クラブの経営者であり、ハーレムでも有名なギャングのボス、「コットンマウス」の姿があった。

そのとき、コットンマウスは従姉妹で女性議員のマライア、麻薬売人のドミンゴと会談をしている最中だった。コットンマウスはドミンゴに武器を売りさばき、その金でマライアを支援し、かわりに政治的な後ろ盾を得て、ハーレム中の闇を支配するつもりだった。

だが、その取引は失敗してしまう。取引場所に突如として3人の覆面が乱入し、コットンマウスとドミンゴの部下を皆殺しにして金を奪ったのだ。

3人の覆面の正体は、「ポップの理髪店」の常連であるダンテ(欠勤したバーテンダー)、シャミーク、そしてチコの少年たち。コットンマウスの部下であるダンテが裏切ったのだが、そのダンテもシャミークに殺されてしまう。死の間際、ダンテは同僚に、金を奪ったのがシャミークとチコであることを電話で伝える。

金を取り戻すため、コットンマウスはすぐに捜索を命じる。その後、シャミークはあっさりと捕まり、クラブにいるコットンマウスの元に連れて行かれる。その様子を、皿洗いをしていたルークは偶然にも目撃する。一度は助けに行こうとするルークだったが、コットンマウスのそばにシェイズがいることを知り、怖気づいてしまう。かつて刑務所で服役中だったルークは、シェイズにいたぶられた過去があり、それがトラウマになっていた。

コットンマウスは、シャミークにチコの居場所を吐かせようとする。だが、シャミークは答えるかわりにつばを吐きかける。コットンマウスはシャミークを殴り殺し、改めてチコの捜索を部下に命じるのだった。

一方、自室に戻ったルークは葛藤していた。彼は脱獄囚であり、もしシェイズに自分のことが知られたら、通報されてしまうかもしれない。だが、このまま見過ごせばチコは間違いなく殺されてしまう。彼の恩人であるポップは、少なからず面倒を見てきた少年たちをなんとかして助けてやりたいと願っていた。

逃げるか、戦うか。葛藤の末にルークを動かしたのは、レヴァの言葉だった。ルークは彼女の写真を見ながら「やってみるよ」と約束する。

そのとき、コニーが経営するレストランにゴロツキ共が押しかけていた。コニーは、ルークが宿を借りている女性である。彼女と夫は、ゴロツキから「金を渡せ」と脅されていた。マライアへの献金を強制されているのだ。

その現場を目撃したルークは、ゴロツキ共に立ち向かっていく。ゴロツキの1人がルークに殴りかかるが、彼の鋼鉄の肉体はびくともせず、逆に殴りかかった腕が折れてしまう。ルークはゴロツキ共を片手で投げ飛ばし、拳銃の弾すら素手で掴んでみせた。

残ったふとっちょのゴロツキが慌てて逃げ出す。コニーはルークに用心棒になってほしいと金を差し出すが、ルークはそれを断る。しかし、コニーの安全は守ることを約束する。

ルーク・ケイジ。後にハーレム中にその名が知れ渡る男の、静かなデビュー戦だった。

感想

先月の終わりに公開された『ルーク・ケイジ』。今日から少しずつあらすじと感想を書いていこうと思う。

既にシーズン1の全13話は視聴済みで、今回、レビューのために改めて第1話を見たのだが……しょっぱなから情報量が多い。

まず、MCUのNetflixシリーズの時系列だが、『デアデビル シーズン1』→『ジェシカ・ジョーンズ シーズン1』→『デアデビル シーズン2』→『ルーク・ケイジ シーズン1』となっている。つまり、公開された順で時間も流れていると考えてオーケーだ。

『ルーク・ケイジ』のシーズン1は、ルークがヒーローとして目覚めるまでを描いている。「無敵の皮膚」と怪力を持ちながらも精神的にはいたって普通の男が、いかにして立ち上がるのか。そこが見所だ。

また、本作は全体的に黒人文化がリスペクトされており、その道に詳しい人なら一層楽しめるだろう。

ほかのシリーズとの関わりだが、本作からドラマシリーズだけでなく、映画シリーズとの関わりも明確に描かれている。たとえば、ハーレムの歩道上で『アベンジャーズ』におけるニューヨーク決戦の映像ディスクを売っている男がいたり、「トニー・スターク」の名前がはっきりと出てきたりする。それだけでなく、本作でコットンマウスがドミンゴに売ろうとした銃器類は、『アイアンマン2』で登場したジャスティン・ハマーの会社が作ったものだ。どうもスターク社が兵器開発から手を引いて以降は、ハマー社が台頭してきているようだ。

コットンマウス、マライア、ドミンゴの関係はあらすじで書いたとおりだが、そもそもコットンマウスが売ろうとした銃器類は、「ダイアモンドバック」という武器商人から入手したものである。このダイアモンドバックは後のストーリーに関わってくる存在なので、ぜひ名前を覚えておいてほしい。

で、ルークと因縁のあるシェイズは、そのダイアモンドバックの部下である。つまり、必ずしもコットンマウスの味方とは限らない。そしてマライアは、議員という立場上、なるべく闇のビジネスには関わりたくないと思っている……。

これらの情報が1話に詰め込まれているので、最初は混乱するかもしれない。ただ、この時点では主人公のルークもあまり状況がわかっていないので、初見の際はルークの視点で物語を追っていくといいだろう。

ところで、本作は役者の演技がかなり良い。第1話では、コットンマウスがシャミークを殴り殺すシーンは表情に迫力があったし、ジップというゴロツキのリーダーも、いかにもゴロツキという感じが出ていた。役者の演技に注目することでも楽しめるだろう。

www.netflix.com

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