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姫呂ノート

散文的な個人ブログ

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実店舗の行方を考える

社会

ポケモンGOを始めてから、自転車にスマホを取り付けるパーツがほしくなった。それで、休日にパーツを取り扱っている店を見て回ったのだけれど、僕のスマホに合うものが見つからなかった。しかし、帰宅後にAmazonで検索したら、あっさり見つかった。

なんだ、これなら最初からAmazonで探せばよかった、と思った。

そのことがあって、実店舗とネットショップの優位性というか、将来について考えてみたので、ここに書いておく。

まず、なぜ僕が求めているパーツが実店舗になかったのかについて。

僕が持っているスマホはNexus 6Pだ。ほかの国でどれほど売れているかは知らないが、少なくとも日本ではマイナーな製品といって差し支えない。

日本でスマホといえばiPhoneシリーズが主だ。したがって、スマホ用のアクセサリーも自然とiPhone向けが中心になる。

次に、サイズの問題がある。Nexus 6Pは大型のスマホで、iPhone 6Sプラスよりも若干大きい。つまり、「6Sプラスでもぎりぎり入る」という大きさのパーツも流用できないのだ。

機種とサイズの両方ともメインストリームから外れているが故に、パーツを探すのが難しくなった。実店舗は倉庫のスペースが限られている。そのため、メインストリームの商品を優先して取り扱うようになる。逆にマイナーな商品は、在庫を少なくするか、最初から取り扱わない、という判断になる。

この判断自体は間違っていない。間違っていないが、このままでいくと衰退するよな、という気持ちになる。

前述のとおり、僕が求めていたパーツは、Amazonであっさり見つかった。Amazonでは、マイナーな商品も数多く取り扱っている。それは実店舗を持たない、ネットショップならではの利点だ。商品は注文を受けてから配送するので、わざわざ陳列する必要がない。どこか大きな倉庫にまとめて保管しておくことができる。実店舗に比べて、多様な商品を豊富に取り揃えることができるのだ。

つまり、「買い物をする」という点において、ネットショップは実店舗よりもかなりのアドバンテージがある。ネットに接続すればその場で決済できる。わざわざ店まで足を運ぶ必要がない。しかも、実店舗よりも商品の種類が豊富だ──。

こうしてみると、今後、実店舗はだんだん姿を消していくのだろうと思われる。ネットのほうが圧倒的に便利なのだから、みんなそっちを使うだろう。

今、実店舗に客が入っているのは、「ネットがなかった頃の世代」が社会の中心にいるからだ。この世代は、実店舗に足を運んで商品を買うのが普通だった。その習慣が未だに残っているのだろう。

しかし、この世代が引退し、「生まれたときからネットがある世代」が中心に変わると、実店舗は一気に苦境に立たされる。ネットが当たり前の世代は、ネットで売買することに抵抗がない。さらに、時が経つに連れて、ドローン技術によって宅配がより便利になってていく可能性が高い。もはや実店舗で買い物をするメリットは、まったくのゼロになるだろう。

以前、僕は小売店で働いていたことがある、そのとき研修で、「ネットに負けないために、接客を頑張っていきましょう」というようなことを言われた記憶がある。リアルな人間による対応を受けられるのが実店舗の強みだ、と言いたかったのだろう。

しかし、人間による接客なんてそんなに受けたいものかな、と思う。ほしい商品を探すのなら、明らかに検索したほうが早い。そもそも実店舗に足を運んでいる客だって、大半は「接客を受けたい」というよりも、「ほしい商品をいち早く手に入れたい」と思っているのではないか。

これから先、企業はネット販売を中心に据えた体制に変えたほうがいい。いつまでも実店舗にこだわることは、長い目で見ると、自分の首を絞めるだけだろう。