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姫呂ノート

散文的な個人ブログ

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イギリスのEU離脱決定で本当に反省すべきなのは誰か

社会

トピック「イギリス」について

先日の国民投票により、イギリスのEU離脱が決定した。

まだ正式に離脱したわけではないが、今後、2年をかけてイギリスは離脱へ進んでいくことになる。

世界的に大きな事件であり、実際、その影響が既に株価に現れている。今後もいろいろな影響があるだろう。

この事件に関しては、多くの人々が意見を口にしている。僕はあまり議論を追ってはいなかったのだが、どうも日本にも「残留派」と「離脱派」がいたらしい。選挙が終わった現在でもネット上で喧々囂々としている。

熱心なことだ。

僕自身は、残留派でもないし離脱派でもない。EU圏に住んでいないし、日頃から気にしているわけでもない。どうするかはイギリス人が決めてくれればいい、と思っていた。

それでも選挙が終わり、離脱が決定すると気になるもので、今更ながら情報を追ってみた。

少し調べただけでも、難しい問題だったことがわかる。残留するにせよ、離脱するにせよ、どちらも茨の道になる。単純に「こっちのほうが正しい」と断言できる話ではない。

残留派の根拠は大手メディアでも報道されていたのですぐにわかったが、離脱派の根拠については「難民問題」と簡単に流されていたので、なかなか追えなかった。

その点、以下のTogetterは参考になった。こういう情報を大手も報道できるようになれば、日本のマスコミも見直せるのだが……。

togetter.com

ところで、今回の選挙は次のような傾向があった。富裕層・高学歴になるほど残留支持が多く、貧困層・低学歴ほど離脱支持が多い。つまり単純化すれば、エリート層と一般層の戦いだったとも言える。

そのためか、残留派は今回の結果をもって、「衆愚政治の極み」だの「馬鹿を政治に参加させるな」だの、非常に好き勝手に言っている。

だが、こんなことを言っているうちは、エリート層が勝つことは永遠にないだろう。

いくらエリートたちが理屈や数字を並べたところで、実際に移民が増えていることを目の当たりにし、学校や病院などの公共施設がパンクしていることを身をもって味わっている庶民(特に地方民)を説得することはできない。

エリート層がやるべきだったのは、困窮に陥っている庶民をケアする提案を出すことだった。身銭を切ってでも庶民を助けるべきだった。そうすれば、離脱派が過半数を超えるという事態は起こらなかったはずだ。

しかし、エリート層は一切の手を差し伸べることなく、ただひたすら「残留こそが正しい」と唱えるだけだった。これでは、実際に被害を受けている者たちがついてくるはずもない。

今回の結果は、庶民の苦しみに思いを馳せることをしないエリートの傲慢が生んだ、当然の結末だ。

真に反省すべきは庶民ではなく、エリート層なのである。