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姫呂ノート

散文的な個人ブログ

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「ありのままの自分」を受け入れることで、SNS中毒に打ち勝つ

雑記

まず、こちらの動画を見てほしい。


A Social Life | Award Winning Short Film | Social Media Depression

このショートムービーは、SNSで嘘の自分を演出する毎日を送る、ひとりの女性を描いたものだ。

女性は、起床後にまずSNSで友達の近況をチェック。ここまでは普通だろう。しかし、そこから先が普通ではない。彼女は自分の近況もSNSに投稿していくのだが、その内容がすべて偽りなのだ。

  • 実際には運動していないのに、シューズを履いた写真を投稿して「運動している私」をアピール。
  • 実際には料理をする気なんてないのに、テーブルの上に野菜を並べて「料理をする私」をアピール。
  • 実際には仕事をしていないのに、ノートPCを撮影して「残業している私」をアピール。
  • 実際にはデートの予定なんてないのに、可愛くメイクした自撮り写真を投稿して「デート相手がいる私」をアピール。

こうした嘘の自分を演出しているうちに、彼女はSNSにどっぷりハマってしまう。ノートPCを開いて仕事をしようとしても、気づけばすぐにSNSをチェックしてしまう。もはや完全に中毒になってしまっているのだ。

短いながらも現代社会の暗部を切り取った内容で、SNSを利用している現代人にとってはどきりとするものがあるだろう。この女性ほど極端ではなくても、SNSで自分を「盛った」ことがある人はけっして少なくないはずだ。

この動画の最後で、女性はスマホを床に落として階段を降りていく。SNSと決別し、自分の人生を歩みはじめたと受け取れるラストで、妥当な結末だ。

しかし、ここではさらに一歩踏み込んで、果たしてSNSと決別することはできるのか、という点について考えたい。

現代社会では、SNSを利用することがもはや前提となっているケースが多々ある。たとえば、利用のためにTwitterやFacebookのアカウントが必要となるサービスがそうだ。TwitterとFacebook、そしてGoogleアカウントの3つは、もはやネット上における身分証のような扱いになっている。

こうなってくると、「SNSを断つ」というのも難しくなってくる。アカウントだけ作成して放置する手もあるが、それでも職種によってはSNSを運用せざるを得ない場合がある。

そうすると、「SNSを断つ」のではなく、上手に付き合っていく方法を考えたほうが現実的だ。はたして、この女性のようなSNS中毒にならずに付き合っていくには、どうすればいいだろう。

まず一番重要なのは、「嘘をつかない」ということだ。嘘で自分を演出すると、この女性のように泥沼にハマってしまう。多少の誇張はしかたがないが、やってもいないことを「やった」と投稿するのは完全にアウトだ。

次に。この動画では描かれていなかったことだが、「いいね!」を獲得するためにわざとクズ行為をやる人がいる。これは嘘ではないのだが、SNSに振り回されているという点では同じだ。いくらネット上で面白がられたりするからといって、クズ行為を繰り返していては、現実の自分の立場が悪くなる一方である。

他にもいろいろ注意点はあるが、ひと言でまとめると、「無理せずありのままの自分を投稿していけばいい」となる。「ありのままの自分じゃ『いいね!』はもらえない」と焦る人もいるだろうが、そうやって「いいね!」を喉から手が出るほど渇望することが問題なのだ。ちょっと冷静に考えてほしい。「いいね!」なんて所詮は無料の機能ではないか。たとえ「いいね!」の数が1つだろうが1万だろうが、客観的な価値はどちらも同じ、タダである。そんなものを求めて無理をするより、経済的に価値のある行為に向かって努力したり、お金に余裕がある人なら、趣味に没頭したり、リアルの友達や恋人を作ることに性を出したほうがよほど実りがあるだろう。

動画の女性は、終始虚ろな目をしている。満足感を得られていない証拠だ。人形のように嘘の自分を投稿する日々。それはきっと、彼女がありのままの自分を受け入れられなかったことからはじまっている。

ありのままの自分を受け入れること。「いいね!」で自分が変わるわけではないと知ること。それがSNS中毒に陥らないための心構えなのだ。