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姫呂ノート

散文的な個人ブログ

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ジェシカ・ジョーンズ 第13話「AKA 笑顔で」レビュー

ジェシカ・ジョーンズ

「生まれた時は皆、ヒーローだ。でも、悪党の世界へ押し流されることもある。気づかずに一線を越えてしまう」

「ヒーローと思われても構わない。時間かけて努力すれば、自分をだませるはず……」


Netflix限定オリジナルドラマ『ジェシカ・ジョーンズ』のあらすじと感想、今回は第13話。シーズン1の最終話である。

前回のレビューはこちら。

uhiroid.hateblo.jp

あらすじ

エピソード13 - AKA 笑顔で

ジェシカは、意識を失ったルークを病院に連れていくが、医師たちは無敵の皮膚のせいで思うように治療できない。仕方なく彼を自宅で保護しようとするジェシカだったが、そこにキルグレイブから電話がかかってくる。ジェシカは、そこに居合わせた看護師のクレアにルークのことを頼み、自分はキルグレイブを追う。

キルグレイブが病院の管理室にいることを突き止めたジェシカだったが、あと一歩のところで逃げられてしまう。さらにキルグレイブは院内放送で病院いる全員を操り、ジェシカを殺させようとする。患者や看護師、医師に襲われながらも、ジェシカは、なんとか病院から脱出するのだった。

ジェシカが事務所に戻ると、ルークはベッドの上で痙攣を起こしていた。クレアは、目の視神経から注射器の針を通すという方法でルークを治療することに成功する。さらに彼女は、脚を切られたジェシカの治療もしてくれるのだった。

その頃、キルグレイブは潜伏先のマンションで最後の能力強化を行う。成功確率40%、失敗すれば死ぬという危険な賭けだったが、もう一度ジェシカを操るために、彼はこの危険な賭けに臨むのだった。

未だ目覚めないルークに別れを告げ、ジェシカは、彼の携帯の発信履歴からキルグレイブの居場所を突き止める。クレアにルークの面倒を見てほしいと頼むと、彼女は快諾してくれた。

トリシュに車で送ってもらい、ジェシカは、キルグレイブが潜伏するマンションの元までやってきた。もしかしたら、次にトリシュに連絡するときは操られているかもしれない。そう考え、操られていないことを証明する合図を決めておくことに。トリシュが「ジェシカが絶対に言いそうもない言葉がいい」というと、ジェシカは「『愛している』にする」とした。

最上階の部屋に入ると、アルバートが男(この部屋の持ち主)によって解体されている最中だった。ジェシカは男を気絶させて部屋に閉じ込めるが、両腕を切断されたアルバートを既に虫の息だった。アルバートは、キルグレイブの能力強化が成功したことを告げ、もはやジェシカであっても操られるだろうと言って息絶える。

事務所でルークの看病をしているクレアだったが、そこにマルコムが現れる。彼はベッドの上のルークを見ると事情を察し、クレアに休憩を勧める。「人助けをしたい。今でも」マルコムはそう言うのだった。

周囲にキルグレイブがいないことを確認したジェシカは、「愛している」とメッセージを送り、トリシュを部屋に呼ぶ。残された実験器具から、ホープが堕胎した胎児が能力強化に使われたことを知ったジェシカは、ホガースに電話して問い詰める。ホガースはそれを認め、どうすれば罪が償えるのかと尋ねる。ジェシカは、「良いことをすれば、自己嫌悪から救われる」と、この部屋の主を弁護するように言う。

部屋に残されていた写真から、キルグレイブはフェリーターミナルにいると推測。それが彼の罠だと知りつつ、ジェシカとトリシュはそこに向かうのだった。

夜、キルグレイブが待ち構えるターミナルに入っていくジェシカとトリシュ。トリシュは、キルグレイブ対策で耳にヘッドフォンをつけて音楽を大音量で流している。

キルグレイブは、手下の警官たちにジェシカを銃撃させる。それを彼女が突破して波止場までやってくると、あらかじめ操っていた市民たちに殺し合いをさせる。その混乱のなかで、トリシュはヘッドフォンを落としてしまう。

市民たちを無視して一直線に自分に向かってくるジェシカに脅威を感じたキルグレイブは、「止まれ!」と大声で叫ぶ。市民たちも、トリシュ、ジェシカ……キルグレイブ以外の全員が動きを止めた。

しかし、ジェシカが止まったのは彼女の演技ではないかと考えたキルグレイブは、トリシュを自分の元に呼び寄せる。そして「彼女を奴隷にする」と宣言して、一緒に船で逃げようとする。それでもジェシカは動かない。さらにトリシュとのキスを見せつけるが、やはりジェシカは動かなかった。

ついにジェシカを操ることに成功した。そう思ったキルグレイブは、ジェシカに近づいていく。「笑顔になれ。愛していると言え」彼が命令すると、ジェシカはその通りにした。しかし次の瞬間、ジェシカは手でキルグレイブの口をふさぐ。やはり演技だったのだ。ジェシカは、そのままキルグレイブの首の骨を折った。キルグレイブは絶命し、すべては終わった。

ようやく目を覚ましたルークは、看病していたクレアから、キルグレイブが死んだことを聞く。ついにジェシカがやり遂げたことを知った彼は、クレアが少し目を離した隙に、どこかへ消えるのだった。

キルグレイブ殺害の件で逮捕されたジェシカだったが、ホガースの弁護により、「キルグレイブが彼女を操って自分を殺させた」ということになる。警官が彼に操られていたこともあり、ジェシカの無罪は確定的だった。

疲れきって事務所に帰ってきたジェシカ。ルークの姿はなかったが、マルコムが部屋の掃除をしながら待っていてくれた。携帯を取り出すと、何件もの留守番電話が入っていることに気づく。それは、ジェシカに助けを求める人々の叫びだった。自分がヒーローと思われていることに納得がいかないジェシカ。そんな彼女にかわり、マルコムが電話を取る。「エイリアス探偵事務所です。ご用件は?」。

こうして、ジェシカ・ジョーンズの名は世間に知れ渡ったのだった──。

感想

シーズン1最終話。ついにキルグレイブ事件が終結、それとともにジェシカ・ジョーンズの名はヒーローとして知れ渡ることになる。

ラストのモノローグは、自分をヒーローだとは思えない一方で、世間が望むヒーローとして活動していくという、彼女の決意が見て取れる。

最初はヤク中として登場したマルコムだったが、最終的にはジェシカの助手的なポジションに収まることになった。ホガースも贖罪のために変わろうとしている。陰鬱なエピソードが続いた本作だったが、最後は希望が感じられるラストだった。

ひとつの事件が終わる一方で、まだ終わっていない事柄もある。シンプソンの行方やIGHの秘密などだ。それらはシーズン2で描かれるのだろう。新たな事件に直面したとき、ジェシカたち登場人物は何を選択し、どこへ向かっていくのか。

はっきりしているのは、たとえどんな事件に遭遇しようと、心の中にヒーローがいるかぎり、ジェシカは立ち向かっていくだろうということだ。

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