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姫呂ノート

散文的な個人ブログ

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ジェシカ・ジョーンズ 第11話「AKA 耐性をつけてから」レビュー

ジェシカ・ジョーンズ

「人は皆、孤独だと言いたいのか? 教会で学んだことも、母親が祈ってきたのも、父親の地域事業も、教わってきたすべて、たわ言だと? 俺だけが世間知らずなのか」

「そう、だまされてたのよ。『ルーベンと私は2人だし強い』。そう思ってたのに彼は殺された。誰にも人なんて救えない」

「だったら俺は自殺する」


Netflix限定オリジナルドラマ『ジェシカ・ジョーンズ』のあらすじと感想、今回は第11話。

前回のレビューはこちら。

uhiroid.hateblo.jp

あらすじ

エピソード11 - AKA 耐性をつけてから

被害者の会のメンバーを救出できたものの、ホープは死に、キルグレイブはアルバートを連れて逃走した。

その後、身元不明の男性の遺体が発見されたことを知ったジェシカは、それがアルバートかもしれないと、トリシュとともに霊安室へ確認しにいく。しかし、その遺体はアルバートではなかった。

疲れているジェシカに、もう寝たほうがいいとトリシュは忠告する。だがその忠告に耳を貸さず、ジェシカは徹夜で街中の霊安室を確認しにいくのだった。

次第に意識が朦朧としてきた彼女は、紫色のスーツを着た男性をキルグレイブと誤認し、後を追いかけているうちに車にはねられてしまう。ほんの少しだけ気絶していたジェシカだったが、人が集まってきているのを見て、ふらふらになりながらも立ち上がり、その場を離れていく。

トリシュが番組を収録していると、シンプソンが現れた。彼は、先日の件を謝罪しに来たのだった。その後、トリシュの携帯にジェシカから「迎えに来て」というメッセージが届く。

自分の家でジェシカの治療をするトリシュ。ジェシカは車にはねられて、肋骨が折れていた。そんな彼女の腹に、トリシュはラップを巻いていく。その後、ジェシカはソファの上で横になるのだが、携帯に「身元不明の遺体が運ばれた」というメッセージが送られてきたため、確認におもむく。

身元不明の遺体はアルバートではなかったが、隣りにあった焼死体がクレモンズであることに気づく。ジェシカは、それをキルグレイブの仕業であると誤解し、いずれアルバートの遺体も出るはずと推測する。そのことを電話でトリシュに伝えると、1時間後にジェシカの事務所で合流することになった。

準備をして部屋を出たトリシュは、廊下で待っていたシンプソンに出くわす。「ジェシカはどこ?」と尋ねるシンプソン。彼は、キルグレイブ抹殺の邪魔をするジェシカを捜していたのだ。

そこに、コズロフの部下2人が現れる。彼らはシンプソンを連れ戻しに来たのだ。シンプソンは溜息をつくと、赤の薬を飲んで興奮状態になり、2人を容赦なく射殺する。トリシュは恐怖するのだった。

2人の死体を片付けたシンプソンは、トリシュを部屋に閉じ込め、ジェシカの元へ急ぐ。

事務所にやってきたシンプソンを招き入れるジェシカだったが、会話のなかで、彼がクレモンズを殺した犯人であることに気づく。

シンプソンが襲いかかってきた。応戦するジェシカだったが、まだ怪我が治っていないこともあり、薬で強化されたシンプソンに追い詰められていく。そのとき、部屋を脱出してきたトリシュが加勢に現れた。

彼に対抗するため、トリシュは、先日盗んだ薬を服用して戦う。2人がかりで、なんとかシンプソンを倒すことができた。しかし薬の耐性がなかったトリシュは、その直後に副作用で肺の機能が止まってしまう。

すぐに救急車を呼ぶジェシカ。一度は心停止したトリシュだったが、ぎりぎりのところで一命を取り留めた。

その頃、マルコムは「被害者の会」の集会を開こうとしていた。しかし、約束の時間になっても誰も来ない。ようやくやってきたロビンに、「もう誰も来ない。キルグレイブが怖いから。あの会は終わり」と言われてしまう。

失意のままアパートに戻ると、謎の一味(コズロフ博士とその部下たち)がジェシカの部屋で何かをしている現場に遭遇する。一瞬、ジェシカに伝えなければと携帯を取り出したマルコムだったが、迷った末に、彼らをスルーして自分の部屋に入るのだった。

一方、病室でトリシュに付きそうジェシカの元に、キルグレイブからのメッセージが届く──。

感想

ストーリーと並行して、ジェシカとトリシュが出会った頃のことが描かれる。

子供の頃のトリシュは、アイドル「パッツィー」として売り出していたが、その裏では母親に虐待されていた。トロフィーで頭を殴られたり、ピザを食べたら無理やり吐き出させようとさせられたりしていた。

彼女の母親は、自分の娘を「パッツィー」として成功させることしか頭にない。そもそも母親がジェシカを引き取ったのも、パッツィーの印象を良くするためだった。

それでも気丈なトリシュは、「助けなんかいらない」と強気に出る。ジェシカにも、「もし助けたら怪力のことをばらす」と言っていた。それでも、ジェシカはトリシュを助けた。その一件で、2人は親友になった。

以前のエピソードで、トリシュが「パッツィー」と呼ばれることを不快に思っていたり、ジェシカが彼女の母親に「トリシュに二度と近づくな」と警告するシーンが描かれていたが、その裏にはこういう事情があったのだ。

今回の話で、トリシュはジェシカのピンチを救う。2人の関係は、どちらか一方が守られるのではなく、互いに助け合う関係だということだ。

一方で、マルコムである。誰かのために何かをしたいともがくマルコムだったが、非情な現実を前にして、ついに折れてしまう。なぜ自分には誰も助けられないのか、そんな悲痛な声が聞こえてきそうだ。ジェシカとトリシュの関係が描かれたあとだけに、彼の悔しさがより一層伝わってくる。

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