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姫呂ノート

散文的な個人ブログ

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ジェシカ・ジョーンズ 第10話「AKA 1000回切りつけろ」レビュー

ジェシカ・ジョーンズ

「ジェシカは一見、手ごわい堅物に見える。それに素行も悪い。だが実は心の中でヒーローに憧れているんだ」


Netflix限定オリジナルドラマ『ジェシカ・ジョーンズ』のあらすじと感想、今回は第10話。

前回のレビューはこちら。

uhiroid.hateblo.jp

あらすじ

エピソード10 - AKA 1000回切りつけろ

傷を負いながらも密閉室を脱出したキルグレイブは、ホガースが運転する車で逃走する。治療のため、「医者のところに案内しろ」とホガースに命令したところ、案内されたのはウェンディの元だった。

一方、トンプソン夫妻のうち妻のルイーズは死んでしまったが、夫のアルバートのほうは救出することができた。その後、ジェシカは単独でキルグレイブを追跡しようとする。あの脱出劇でキルグレイブは逃がしてしまったが、かわりに重大な事実が判明した。過去にレヴァが死んだとき以来、キルグレイブの能力はジェシカには通じなくなっていたのだ。

そのことを説明すると、アルバートは、ジェシカの血液でワクチンが作れるかもしれないと言う。すぐにジェシカの血液をガーゼに採取し、その後、トリシュはアルバートとともにワクチンを作るためホテルへ。クレモンズ刑事は現場保存のためその場に残り、ジェシカは単独でキルグレイブを追うのだった。

ウェンディに治療してもらいながら、キルグレイブは、ホガースから「ホープが自分の子を妊娠していたこと」「堕胎した胎児が研究所に保管されていること」を聞きだす。

そのとき、ホガースの携帯に電話がかかってくる。ジェシカだった。キルグレイブは自分のことをごまかすように言うが、ウェンディが大声を出したために気づかれてしまう。キルグレイブは、ウェンディにナイフを持たせて「ホガースを1000回切りつけろ」と命令して去っていく。その命令通り、ウェンディはホガースを切りつけはじめるのだった。

密閉室に残ったクレモンズの前に、シンプソンが現れる。妙にハイテンションだった。クレモンズは、「証拠を握った。奴は警察が捕まえる」と説明するが、あくまでもシンプソンは殺害にこだわる。そしてトリシュの居場所を聞きだすと、拳銃でクレモンズを射殺。さらに、死体と周囲にガソリンをまいて火をつけ、すべてを焼却するのだった。

一方、ウェンディに襲われていてホガースだったが、間一髪のところで愛人のパムが助けに現れた。しかし、パムは勢い余ってウェンディを殺してしまう。そこにジェシカが到着する。惨状に唖然とするジェシカだったが、キルグレイブが父親を捜していることを知ると、彼女たちを残して出ていくのだった。

いったん事務所に戻るジェシカ。アパートの前では、ロビンが行方不明のルーベンを捜そうと張り紙をあちこちに張っていた。それをマルコムが手伝っている。本当はルーベンはもう死んでいる。マルコムもそれを伝えるべきだとはわかっているのだが、ロビンが可哀想で言い出せずにいた。

部屋に戻って酒を飲んでいると、突然キルグレイブが現れる。彼は、明日ホープを合法的に釈放させるかわりに、父親を引き渡せという。

ウェンディ殺害の件で取り調べを受けるパム。そこにホガースがやってくる。彼女がキルグレイブと手を組んでいたことを知ったパムは幻滅し、絶縁宣言をする。こうしてホガースはすべてを失い、かわりに重い十字架が残されたのだった。

夜、ジェシカとキルグレイブは言い争う。あくまでジェシカは自分を愛しているはずだと主張するキルグレイブだったが、当然、そんなものは都合のいい妄想にすぎない。ジェシカは彼を黙らせるため、殴って気絶させるのだった。

その頃、「被害者の会」の会合で、マルコムはルーベンの一件を告白する。が、そこにロビンが顔を出す。マルコムを怪しんでいた彼女は、彼の後をつけていたのだ。激怒したロビンは「全部ジェシカがキルグレイブを怒らせたのが悪い」と言い出す。被害者の会のメンバーは、彼女に煽られるがまま、ジェシカの家に乗り込んでいく。

被害者の会のメンバーが次々とジェシカにつかみかかっていく。当然、彼女に敵うはずもないのだが、隙を突いてロビンが角材で思い切り頭を殴った。気絶するジェシカ。そのまま部屋の奥に入っていくロビンは、倒れている男性をキルグレイブとは知らずに助けてしまうのだった。

一方、アルバートとワクチンを作っているトリシュの元に、シンプソンがやってくる。彼は、アルバートがキルグレイブの父親だと知ってつかみかかるのだが、様子がおかしいことに気づいたトリシュによって部屋を追い出される。その際、彼女は、シンプソンの上着のポケットに入っていた謎の薬をくすねるのだった。

翌朝、ジェシカが目覚めるとキルグレイブはいなくなっていた。慌てて刑務所に行くと、既にホープは出所したあとだった。男性が迎えに来たという。そこで彼女は、「父親を例の店に連れて来い」というキルグレイブからのメッセージを受け取る。

残された道はただひとつ。ジェシカはアルバートを連れて、例の店へ。そこにはキルグレイブとホープ、そして人質にされた被害者の会のメンバーの姿があった──。

感想

前回のラストで、キルグレイブの能力がジェシカに通じなくなっていたことが判明する。キルグレイブの能力の正体はウィルス、つまりジェシカの体内で免疫ができていたのだ。それにより、ワクチンが作れるかもしれないという希望が出てくる。

キルグレイブが能力者だという証拠、そしてワクチンの開発。彼を無力化する手段が整いつつある……と思わせておいて、それらの希望が打ち砕かれていくのが今回の話。

証拠はシンプソンが、クレモンズ刑事ごと抹消してしまった。薬の影響で自制心が失われ、正義感が危険な方向で暴走しているのだ。

もしシンプソンがキルグレイブと関わらなければ、彼は普通に警官として働いていたことだろう。そういう意味では、彼もまた被害者といえる。

もうひとつの希望だったワクチンは、時間がなかったこともあり、作成に失敗してしまった。やはり、そうそう上手くは行かないものだ。

そして今回のラストで起こった出来事により、もはやジェシカに残された方法はひとつとなった。キルグレイブの殺害。皮肉なことに、ここへ来てシンプソンの主張と一致することになってしまったわけだが……。

今回で、ホガースの離婚騒動が決着した。それは誰もが望んでいない最悪の結果だった。ホガース自身、このような結果を望んでいたわけではないのだが、彼女は、自分でも気づかないうちに一線を越えてしまったのだ。

これから、彼女は自分の罪と向き合っていくのだろう。ひょっとしたら、その様子はシーズン2で描かれるのかもしれない。

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