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姫呂ノート

散文的な個人ブログ

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ジェシカ・ジョーンズ 第9話「AKA シンビン」レビュー

ジェシカ・ジョーンズ

「誰にも支配されず、誰にも止められない。それが私の愛したジュリよ。欲しいものは必ず手に入れる。そんなジュリに戻るなら何でもしてあげるわ」


Netflix限定オリジナルドラマ『ジェシカ・ジョーンズ』のあらすじと感想、今回は第9話。

前回のレビューはこちら。

http://uhiroid.hateblo.jp/entry/2016/03/09/201453

あらすじ

エピソード9 - AKA シンビン

キルグレイブを密閉室に閉じ込めたジェシカ。さらに密閉室の床を水浸しにして、スイッチで電気が流れるように細工する。目覚めるキルグレイブ。ジェシカは、過去の罪を認めるよう彼に迫るのだった。

一方、キルグレイブの罠により瀕死の重傷を負ったシンプソンは、トリシュに救出されて病院に搬送される。朦朧とする意識のなかで、シンプソンはしきりに「コズロフを呼んでくれ」と口にする。

ジェシカは、USBメモリに記録されていた実験の動画を再生して、キルグレイブを精神的に追い詰める。そこにホガースが現れる。ホープに司法取引の話が出て、それをジェシカに伝えに来たのだ。司法取引をホープが飲めば有罪が確定してしまう。その前に、キルグレイブが能力者だという証拠を録画しなければならない。だがホガースは、ただ録画するだけでは駄目だという。「やらせ」という反論を回避するためには、警官か判事が目撃者として同行していなければならない。ジェシカは、警官を連れてくるために、一時的に密閉室をホガースに任せるのだった。

クレモンズ刑事に協力を要請するジェシカだったが、彼は、もう関わるのはごめんだとばかりに拒否する。

一方、ホガースはウェンディとの財産分与でもめていた。ウェンディは少しでも彼女に痛手を負わせるため、多額の財産をむしりとるつもりでいる。そのとき、トラブルの匂いを察したキルグレイブが話しかけてくる。「もし私が能力を持っていたとして、何ができるか考えてみろ」と。だが、彼女はその誘いに耳を貸さなかった。

戻ってきたジェシカは、カメラの撮影をホガースに任せ、証拠をつかむために自ら密閉室に入っていく。そこにトリシュもやってくる。しかし、いくらジェシカが挑発しても、キルグレイブは乗ってこなかった。最後はジェシカが殴り殺しそうになったところで、トリシュが電流のスイッチを入れた。ホガースは、もう付き合いきれないとばかりに出ていくのだった。

しかし、事務所に戻ったホガースを待ち受けていたのは、ウェンディから送られてきた買収の証拠だった。もしこれが人目に触れたら一巻の終わりだった。追い詰められたホガースは、愛人のパムに鼓舞され、いよいよ決意を固める。

ジェシカは、キルグレイブの両親なら、彼に能力を使わせることができるのではないかと考える。USBメモリの映像を頼りに、ジェシカとトリシュは彼の両親を捜す。アルバートとルイーズのトンプソン夫妻。それが、たどり着いた答えだった。

トンプソン夫妻を調べてみると、妻のほうには見覚えがあった。被害者の会の一員だった。ジェシカは、マルコムに頼んで被害者の会を集めてもらう。そこにルイーズも遅れてやってくる。ジェシカは、帰宅するルイーズの後をつけて、夫のアルバートも発見する。

ジェシカは、トンプソン夫妻に責任をとるよう要請する。さらにクレモンズ刑事とホガースも呼び寄せ、証拠をつかむための準備を整えた。

一足先に戻ってきたホガースは、ずっと監視を続けていたトリシュに休憩を勧める。トリシュが外の空気を吸いに出ていったのを見計らい、彼女はキルグレイブと交渉をはじめるのだった。

その頃、病室のシンプソンはコズロフの手により、見違えるほど元気になっていた。「復帰したい」というシンプソンの申し出を、コズロフは歓迎する。そして、赤、白、青の3種類の薬を彼に渡す。「奮い立たせるには赤1錠、平静を保つには白2錠、落ち着かせるには青1錠だ。よくぞ戻った。重要な任務があるぞ」そう言って、コズロフは病室を後にする。シンプソンは、赤の薬を口にするのだった。

トンプソン夫妻を連れて、ジェシカが戻ってくる。両親の姿を目にして、キルグレイブの顔色が変わった。そこに、クレモンズ刑事も到着する。未だに事態が飲み込めていない刑事に邪魔をさせないため、トリシュが拳銃を突きつけて、刑事を手錠でパイプにつないだ。

夫妻が密閉室に入る。キルグレイブは、自分から逃げた両親を非難するが、ルイーズは息子に愛を告げる。抱擁する母と子。しかしルイーズは、謝罪とともに持っていたハサミを突き立てた。逆上したキルグレイブは、「私を独りにした年数分、ハサミで自分を刺せ」と母に命令する。命令通りに自分を傷つけはじめるルイーズ。ついに証拠がとれた。急ぎジェシカは電流のスイッチを入れるが、なぜか電流は流れなかった。実は、ホガースが導線を切断していたのだ。

ジェシカは、全員に避難をするよう叫ぶ。そして自分は夫妻を救うために密閉室に急ぐのだが──。

感想

シンプソンが呼んだ「コズロフ先生」という老人、明らかにカタギではない。シンプソンが元軍人であることは以前のエピソードで語られていることだったが、どうやらただの軍人ではないようだ。謎の薬を受け取ったシンプソンは、今後どうなっていくのか。

ホガースの離婚騒動が、ついにキルグレイブ事件と関わってくる。今回の脱走劇を描くために、これまでずっと離婚騒動が描かれてきたのだろう。長い伏線だった。

キルグレイブの能力の正体が明らかになった。トンプソン夫妻によると、「壊れたDNAの修復にウィルスを使う実験」により、あのような能力が身についたという。もともとは「将来的に脳死状態になる子供を救うため」の研究だったらしいが、それが悪魔を生むことになってしまったとは、皮肉なことだ。

さて、今回のラストで、ある重大な事実が明らかになった。それにより、『ジェシカ・ジョーンズ』の物語は、一気にクライマックスへ向かっていく。ジェシカとキルグレイブの戦いの果てに、いったい何が待ち受けているのか──。

https://www.netflix.com/jp/