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姫呂ノート

散文的な個人ブログ

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ジェシカ・ジョーンズ 第7話「AKA 一流の変態」レビュー

ジェシカ・ジョーンズ

「私以外は全員解放して」

「私も自分を守らなければ」

「私だけを操ればいい」

「君を操るつもりはまったくない。君の意思で行動しろ」

「何をさせたいの? 自殺? だから私を苦しめるの?」

「何を言う。君の被害妄想は深刻だな。なぜ私が君を苦しめる? 愛してるのに……」


Netflix限定オリジナルドラマ『ジェシカ・ジョーンズ』のあらすじと感想、今回は第7話。

前回のレビューはこちら。

uhiroid.hateblo.jp

あらすじ

エピソード7 - AKA 一流の変態

冒頭、ジェシカの事務所に侵入しているキルグレイブ。そこに上階の双子の片割れ、ルーベンがバナナケーキを持ってやってくる。「言え。なぜケーキを持ってきた?」「ジェシカを愛しているから」ルーベンの答えを聞いて、キルグレイブの目つきが変わる──。

夜、ルークと別れたジェシカは荒れていた。大酒を飲んで酔っぱらい、ゴミ溜めに突っ込んでしまう。そこにウェンディ(ホガースの妻)が現れる。ジェシカは彼女を待っていたのだ。

駅のホームで、ジェシカは強引に離婚届にサインさせようとする。しかし脅迫していただけのつもりが、勢いあまってウェンディを線路に落としてしまう。間一髪のところで彼女を助けたあと、ジェシカは無言で去っていく。

ジェシカはアパートのエレベーター内で倒れこんでしまう。マルコムに支えられながら事務所に戻ると、ベッドの上に死体があった。ルーベンだった。すぐにキルグレイブの仕業だと察するふたり。自分のせいで新たな犠牲者が出てしまったことで、ジェシカは取り乱す。彼女の精神はもはや限界だった。

自分の部屋で殺されていたとなれば、真っ先に疑われるのは自分自身。そこでジェシカは、この状況を利用して重警備刑務所に入ることを画策する。自分を囮にしてキルグレイブをおびき寄せる作戦だった。このあまりに無謀な作戦にマルコムは反対する。

ジェシカは、彼の意見にはまったく耳を貸さず、午後8時に15分署で刑事と会う約束を取りつける。

その後、彼女はホガースに相談する。重警備刑務所に入るにはどうすればいいか。ホガースは、重警備刑務所には一流の変態か凶悪殺人犯しか入れないと忠告される。

その後、ホガースの事務所にウェンディが現れる。ウェンディは、離婚に応じるかわりにホガースを脅すことにした。過去、陪審員を買収していた証拠がメールに残っていたのだ。ホガースの離婚騒動はますますこじれていく……。

一方、ジェシカは重警備刑務所に入る前に、心残りを片づけることにした。ルークが経営しているバーに行き、ルークの同僚に「これから罪を償うと彼に伝えて」と伝言を頼む。その後、トリシュの母親に会いに行き、二度とトリシュに近づくなと忠告する。

ジェシカを止めるため、マルコムはトリシュに事情を説明して応援を求める。トリシュの計らいにより、血まみれだったベッドは何事もなかったように清掃された。そしてマルコムは、ルーベンの死体を川に捨てるのだった。

しかし、そこにジェシカが現れる。彼女は川に潜り、ルーベンの死体から頭を引きちぎってくるのだった。そして首を持って、15分署へ自首しにいく。

クレモンズ刑事による事情聴取がはじまる。ジェシカは、一刻も早く自分を重警備刑務所送りにするよう主張する。

そこに、ブレット・マホーニー巡査がやってくる。彼は、「ジェシカは釈放だ」と告げるのだった。事情の飲み込めないふたり。取調室から出てみると、署内は異常な光景になっていた。刑事たちが互いに銃を突きつけあっていたのだ。そしてブレットはクレモンズに頭に銃口を向ける。

ひとりの男が椅子から立ち上がった。紫色のスーツを着た英国風の男。キルグレイブだった。ジェシカは身を固くする。

「私に何をさせたいの?」ジェシカの質問に、キルグレイブはこう答えた。「君を苦しめるつもりはない。愛している」

意味がわからないという顔をするジェシカ。キルグレイブは説明する。あのバス事故で、彼は生涯ではじめて自分の思い通りにならない出来事に遭遇した。そして、自分の思い通りにならなかったジェシカを、なんとしてでも自分のものにしたいと思うようになった。ルーベンのような無実の人を殺したのは、単に気に入らないからだった。そう、キルグレイブはジェシカを追い詰めるつもりなどまったくなく、その反対に、彼女に自分のことを惚れさせることが目的だったのだ。

今回、15分署にやってきたのも、ジェシカが重警備刑務所に入るのを防ぐためだった。キルグレイブは刑事に命令して、監視カメラなどの証拠を消させ、去っていく。残された刑事たちは、「すべては冗談だと思え」という命令どおり、冗談だと思って爆笑するのだった。

事務所に戻ったジェシカは、キルグレイブが残していったものを発見する。それは「ジェシカの日記」だった──。

感想

キルグレイブの目的が明らかになるエピソード。

彼の目的は、ジェシカに自分を惚れさせることだった。そう言われてみれば、確かにこれまでの話でジェシカ自身に危害を加えようとしたことは一度もない。彼が無実の人たちを傷つけていたのは、ジェシカとは関係なく、単に彼自身がど外れたサイコパスだったからなのだ。

それにしても、「一流の変態」とは凄いタイトルだ。この作品が配信されたとき、エピソード一覧を見て「一流の変態」でびっくりしたのは僕だけではないだろう。

重警備刑務所に入るためにジェシカが一流の変態を目指す……と見せかけて、キルグレイブの変態ぶりが明らかになるというシナリオ構成はさすが。目的が明らかになってみると、彼は相当なストーカーだということがわかる。

今回の見所はまちがいなく、キルグレイブの告白シーン。告白中に刑事の携帯電話が鳴ってぶち切れるところが怖い。「人がせっかく愛の告白をしているのになんだ! 次に鳴らした奴は、電話を食え!」。もしこのとき、次の電話が鳴っていたら、その電話の持ち主は命令通りに電話を食っていただろう。罵倒が冗談にならないから怖い。

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