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姫呂ノート

散文的な個人ブログ

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ジェシカ・ジョーンズ 第3話「AKA 気つけ薬」レビュー

ジェシカ・ジョーンズ

「初めて電話したよ。弱者たちのヒーローである君の勇気に拍手を送るよ。自分に正直だ。君が言うような能力の男が本当に存在したら、どうだ? 自分の思うとおりに人を動かせる男だろ。そんな人を侮辱するのは危険だ。それに、この上なく愚かなことだ。君が言うようなサドな奴にも感情はあるんだ。そいつが君を自殺させないか心配だろ? では失礼するよ」


Netflix限定オリジナルドラマ『ジェシカ・ジョーンズ』のあらすじと感想、今回は第3話。

前回のレビューはこちら。

uhiroid.hateblo.jp

あらすじ

エピソード3 - AKA 気つけ薬

ルーク・ケイジと心を通わせるジェシカ。ルークの能力は「無敵の皮膚」。どの程度まで耐えられるのか、ルーク自身にもわからないという。何度も互いを求めるふたりだが、ルークの部屋にあったレヴァの写真を目にして、ジェシカは、これ以上ルークに関わるべきではないと思い直す。ルークの妻だったレヴァ。彼女を殺したのは、他ならぬジェシカだった。過去、彼女はキルグレイブの命令でレヴァを殺した。バス事故が起こったのは、そのときだった。

ジェシカは、キルグレイブの弱点である特殊な麻酔を手に入れるため、ホガースの妻のもとをおとずれる。ホガースの妻は病院で働いているからだ。しかし、妻はジェシカに薬を渡そうとはしない。

ホープの件は大きなニュースになっていた。世間は「キルグレイブに洗脳されて両親を殺した」と証言するホープを冷ややかな目で見る。彼女に対する風評被害を抑えるため、ジェシカは、トリシュにラジオ番組でキルグレイブのことを話すよう頼む。トリシュはホガースの協力により、留置所のホープを生放送でラジオ番組に出演させることに成功する。

番組内で、キルグレイブにされたことを訴えるホープ。そしてトリシュは、キルグレイブを挑発する。すぐに止めるジェシカだったが、直後に放送を聞いていたキルグレイブから局に電話がかかってくる。それは「トリシュを殺す」というメッセージだった。

もはや一刻の猶予もない。ジェシカは、同じアパートのマルコムを病院に連れていく。クスリでラリっているマルコムを突き飛ばして、看護師に激突させるジェシカ。騒ぎが起こっているうちに、目的の麻酔薬を盗むことに成功する。

一方、マンションのトリシュの部屋に警官がたずねてくる。警戒しつつドアを開けると、やはり警官はキルグレイブの刺客だった。殺されかけるトリシュだが、間一髪のところでジェシカが駆けつける。ジェシカは、警官を突き飛ばした隙にトリシュに麻酔を打って眠らせる。トリシュが死んだと勘違いした警官は、キルグレイブのもとへ戻っていく。

警官の後を尾行するジェシカ。とあるマンションの最上階で、ついにキルグレイブを発見する。どうやって気づかれずに近づくか思案していると、キルグレイブは、戻ってきた警官にベランダから飛び降りるよう命令する。ジェシカは警官を救出するが、そのせいでキルグレイブに存在がバレてしまった。驚いた表情でジェシカを見るキルグレイブ。そのとき、警官がまたも飛び降りるようとする。ジェシカは警官ともみ合い、壁に頭をぶつけて気絶させた。その隙に、逃走するキルグレイブ。すぐに後を追うジェシカだったが、キルグレイブに操られた住民たちに邪魔をされて、彼に逃げられてしまう。何か手がかりはないかと部屋を探すジェシカは、そこで恐ろしいものを目にするのだった──。

感想

ついに姿を現したキルグレイブ。同時に明らかになるジェシカの過去。それは、ルーク・ケイジの妻を殺したのが、他ならぬジェシカだということだった。第1話からルークに対しておかしな態度を取りつづけていた彼女だったが、その理由が第3話でようやく明らかになる。このように、『ジェシカ・ジョーンズ』という作品は、最初から読者にすべてを提示するのではなく、だんだんと過去の秘密を明らかにしていく手法をとっている。これにより、キャラクターの印象が後になってがらりと変わるのだ。

さて、ついに対峙したジェシカとキルグレイブだが、迂闊に近づくことができない相手に、ジェシカは二の足を踏む。ただ殺すだけならそこまで難しくはないだろうが、麻酔を注射して眠らせなければいけないところが難しい。

『ジェシカ・ジョーンズ』のプロットの巧みさは、ホープの存在にある。洗脳能力者を敵に据えると、「暗殺すればいいじゃん」という突っ込みが必ず出てくるが、この作品の場合、暗殺してしまうとホープを救うことができない。ホープという被害者を設定することで、「キルグレイブを生かしたまま捕まえなければならない」という難題が発生し、それが物語の面白さになっているのだ。

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