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姫呂ノート

散文的な個人ブログ

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デアデビル 第12話「残しゆくもの」レビュー

デアデビル

「その目は昔から変わらない。書かなきゃならない記事に心を奪われてる」

「複雑でね」

「真実を語るのは簡単じゃない。特別な人しかできないわ」


Netflix限定ドラマ『デアデビル』のあらすじと感想。今回は第12話となる。

なお、前回のレビューはこちら。

uhiroid.hateblo.jp

最終回の一歩手前のエピソード。前回に引き続き、クライマックスに向けて、それまでストーリーを紡いでいたキャラクターたちが次々と去っていく。彼らが残していったものが、マットとフィスクを最後の戦いへと結びつけていく。

あらすじ

エピソード12 - 残しゆくもの

拳銃を川に捨てるカレン。アパートに戻って泣きながら酒を呑み、ベッドの上でまどろんでいると、フィスクに復讐される夢を見る。罪の意識にさいなまれる彼女は、フォギーやマットに心配されるが、真実を打ち明けることはできなかった。その後、カレンはユーリックの元をおとずれ、「母親に面会したことがバレたのでフィスクの父親の件を早く記事にしてほしい」と訴える。なぜバレたのかと訝しむユーリックだったが、カレンの必死さに押され、記事を編集長に見てもらうことを約束する。

一方、病院ではバネッサが意識を取り戻していた。フィスクは早速彼女を国外に退避させようとするが、バネッサはそれを断り、どこまでもフィスクについていく決意を口にする。

ひと安心するフィスクだったが、そのとき、またしても凶報が彼を襲う。ウェスリーが倉庫内で死体となって発見されたのだ。自身の右腕であり友人でもあった男の死に、フィスクは激しく動揺し、思わず部下を殴り殺しそうになる。そしてウェスリーのそばまで来たとき、彼の電話の着信履歴に気づく。ウェスリーが最後に話していた相手は母だった。母のことが第三者に知られたことを悟ったフィスクは、すぐに母をイタリアに退避させることを決める。その前に、母からウェスリーとの会話の内容を聞き出そうとするが、もう母は何も覚えていなかった。このまま犯人の手がかりはつかめないかと思われたそのとき、とある会社に潜入させているスパイから情報がもたらされる。

マットはユーリックに接触し、中国人組織の情報を得ていた。その組織が製造しているヘロインがフィスクの資金源になっているらしい。早速、マットはヘロインの製造工場を突き止め、潜入する。しかし、中国人組織のボスであるマダム・ガオに発見されてしまい、危うく取り押さえられそうになる。手下を倒し、ガオに接近するマットだったが、手下が撃った銃弾がドラム缶に命中し、ガソリンが引火してしまう。またたく間に工場は炎に包まれ、マットはガオを逃がしてしまう。

その後、ガオはリランドと会談し、故郷に帰ることを告げる。ビジネスとして旨味がなくなってきたこと、そしてバネッサに毒を盛った犯人が自分たちだとバレることを恐れたためだった。ふたりは、フィスクが堕落した理由がバネッサにあると信じ、彼女の抹殺する計画を立てたのだ。ヘルズ・キッチンを去るガオだが、リランドは残留する。彼には、万が一、フィスクに真相が露見したときのための切り札があった。

その頃、ユーリックはフィスクの過去を暴露した記事を編集長に見てもらうが、掲載を却下される。「訴えられる」という理由だった。その態度に、ユーリックはブレンティン社がフィスクから献金を受け取っていると想像し、批判する。すると、編集長はユーリックにクビを言い渡した。

その後、ユーリックは妻のお見舞いに行く。一緒にパリで暮らそうと提案するユーリックだったが、妻はそれを断る。彼女は、ユーリックには書かねばならない記事があることを悟っていた。ブレンティンを解雇されたという夫に、彼女は、ブログで書けばいいと炊きつける。妻の激励を受け、ユーリックは自らの使命のため、ブログの立ち上げを決意するのだが──。

感想

今回のエピソードで、マットは初めてカレンに弱音を吐く。ガオの逃亡を許してしまったことで、「覆面の男」としては打つ手がなくなり、もはや自分ひとりではフィスクを追い詰めることはできないと悟った。また、中国人組織の工場の一件で、自分が工場で働く盲目の人たちから希望を奪ってしまったことも知った。そのとき、彼はようやく、自分がスティックのように他人を遠ざけていたことに気づき、自己の醜さを理解する。そんなマットの言葉は、フィスクの罪を暴こうとしながら、自分の罪は誰にも打ち明けられないカレンの心に深く突き刺さる。そして彼女は、「あなたはひとりではない」とマットを抱きしめる。

ここへきて、ようやく仲間の存在を実感できたマット。新たな一歩を踏み出す、最終回手前にふさわしいエピソードだった。そして、次が最終回。はたして、マットとフィスクに待ち受ける運命とは──。

www.netflix.com

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